REBEL MOON パート1 炎の子 感想と考察・ネタバレあらすじ

Rebel Moon: Part One – A Child of Fire映画

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2023年12月15日よりnetflixで世界配信された、ザック・スナイダー監督による2部構成のスペースオペラ映画『REBEL MOON パート1炎の子』をご紹介します。

”スーサイド・スクワッド”や”ワンダーウーマン”を手がけたザック・スナイダー監督がnetflixとコラボして出来上がった壮大なスケールの作品のパート2”傷跡を刻む者”は2024年4月19日に同じくnetflixより配信されます。

もともとが「スターウォーズ」に代わる作品、として提案されたので既視感満載ではありますが、やはり映像を観るとワクワクするものですね。この記事では『REBEL MOON パート1炎の子』の感想とあらすじ考察をまとめました。

注)この記事はネタバレを含みます。

REBEL MOON パート1 炎の子 ネタバレあらすじ・感想と考察

物語のざっくりあらすじ――――

『REBEL MOON パート1 炎の子』の舞台は、腐敗した政府によって支配されている巨大帝国“マザーワールド”が君臨する銀河。辺境の惑星の静かで平和な農村に、ある日突然帝国の軍勢が侵略してきた。

秘密を持ち身を隠して暮らしていた女戦士「コラ」は侵略の危機を救うべく、ともに戦う仲間”レベルズ”を探す旅に出て6人の戦士を集め、強大な敵に挑む。

REBEL MOON ができあがった経緯

ザック・スナイダー監督自ら「作品のお手本はスターウォーズと七人の侍」であることをと語っています。子ども時代に最初にリメイク版の「荒野の七人(1960年)」)に出会い、西部劇だと思っていたものにルーツがあってそれが「七人の侍」であることを知ります。

大学生の頃に抱いた夢は「舞台を宇宙に”七人の侍”のような映画を作ってみたい」映画青年だったザック・スナイダーは20年もの長い間、構想を練って育て上げてきたのです。

そして、作品のアイデアをルーカスフィルムに売り込みましたが断られたそう…。

10年以上前、スナイダーは本作のアイデアを『スター・ウォーズ』のスピンオフ企画にしたいと考え、ルーカスフィルムに企画を持ち込んだこともあったほどだ。しかし、当時すでに『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)が動き出していたために採用されなかったという。

その後、ワーナー・ブラザーズにも提案しましたが蹴られてしまい、今回netflixでの製作・公開となった訳です。

ザック・スナイダー監督が影響を受けたのは「七人の侍」だけではありません。日本の代表アニメともいえる「宇宙戦艦ヤマト」もその一つです。戦艦を見て気づいた人もいるでしょうが、あの戦艦は「ヤマト」そのものです。

この映画は、僕の映画言語や美学を育ててくれたあらゆる作品へのラブレター。自分の映画哲学をまとめたものだとも言えます。僕と同年代なら、誰もが1977年から1987年までの映画にすさまじい影響を受けているはず。

『スター・ウォーズ』に始まり、『ブレードランナー』(1982)や『エイリアン』(1979)『エイリアン2』(1986)があって、『ブルーベルベット』(1986)に終わる。『エクスカリバー』(1981)も、哲学や神話をしっかりと表現した大好きな映画です

このように、影響を受けた多くの作品にインスパイアされてリスペクトを込めて作り上げた作品なのです。

2024年4月に『パート2: 傷跡を刻む者』を配信したあと、ザック・スナイダー監督とNetflixは2部作それぞれのディレクターズ・カットを配信する計画だそうです。

ディレクターズ・カットとは―――
映画監督(ディレクター)自身が撮影したフィルムを編集すること。プロデューサーによる編集とは別に、監督が望む編集を行った作品。

現在配信されている『REBEL MOON』 はあくまでも一般向けで、ディレクターズ・カットはオリジナルの構想が炸裂したハードなR指定で「暴力描写も性描写も激しい、オリジナルのアイデアに忠実なバージョン」というから、この作品にいかに力を注いでいるかがわかりますね。

また、スピンオフ・シリーズの計画もあるそうですので、どこまで膨らんでいくのかが期待されます!

ネタバレあらすじ・感想と考察 ”プロローグ”

主人公・コラ(ソフィア・ブテラ)が住む衛星“ヴェルト”は、帝国“マザー・ワールド”の支配を受けない平和なコロニーでした。

農業が盛んな土地で、よそ者だったのコラは暖かく受け入れられ、ひっそりと平和に暮らしていました。そんなヴェルトにある日突然、前の王の息子でマザー・ワールドのアッティカス・ノーブル提督の船がやって来て侵略を開始します。

農作物の収穫を見張るため1団体の兵士たちとアンドロイドのジミーを残して本艦は去ります。粗暴な兵士たちは村の娘に乱暴しようとしますが、見かねたコラがついに本領発揮します。

兵士たちを次々といともたやすく瞬殺し、娘を救出しました。兵士たちに虐げられていたジミーも加勢し、侵略した兵士たちは全員が死にました。

まず、思ったのはコラ役のソフィア・ブテラの身体能力のすごさ!戦闘シーンにほれぼれしました! 動きが素晴らしいし、撮り方も素晴らしい!カッコよかったですね!!!

アクションシーンがカッコいい女優さんと言えば、私の中ではアンジェリーナ・ジョリーやミラ・ジョヴォヴィッチですが、残念だな~と思う人もいます。

『355』のジェシカ・チャスティンですね。

女性エージェントが集結して国際テロ組織をぶっ潰す!という内容ですが、ジェシカ・チャスティンはアクション向きではないのかな、って思っちゃいました。

アクションよりも頭脳派なんです。天才ロビイストを演じたときのジェシカはぞくぞくするほどかっこよかった!!!

どんでん返しが半端ない映画です!

かなり横道にそれてしまいましたが、この戦闘シーンで一気にテンションが上がりました!

兵士たちを全員殺してしまったので、もうマザー・ワールドと戦うしかなくなくなりました。コラは村人の1人、外の世界に詳しいガンナー(ミキール・ハースマン)とともに、戦う仲間を集める旅に出ます。

ちなみにガンナー役のミキール・ハースマンは私が大好きなドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』にダーリオ・ナハーリス役で出演していました!

『ゲーム・オブ・スローンズ』関連の記事を山ほど書いています。どんな話か知らない方は是非チェックを!

ネタバレあらすじ・感想と考察 “コラの過去”

コラが9歳の時、故郷がマザー・ワールドに侵略され破滅されます。破壊と戦いに快感を覚えるバリサリウス将軍はコラに銃を向けられますが、コラを殺さず連れ帰りました。コラの中にある何かを感じ取ったのでしょう。

バリサリウスはコラを「アースレイアス」と名付け娘として育て、徹底的にコラを教育し最高の軍人に仕立て上げたのです。恋愛を経験させ、命を懸けてでも守るものがある強さを教えられました。

家族を殺し破壊したマザー・ワールドはコラを鍛えあげ自分たちの兵に作り変えたのでした。マザー・ワールドの軍隊「インペリウム」に所属、その後は王室近衛兵に昇進し「命を与える力」を持つイサ姫を守る任務に就きました。

王はイサ姫がいずれ女王となり長い戦いで失った思いやりをもたらしてくれるだろう、と言いましたがそれ以降の展開は描かれてはいませんでした。

コラの軍人姿、カッコいいですね!ナチス風の軍服がめちゃくちゃ似合ってる!

そして短髪なのが逆に色っぽい。

ネタバレあらすじ・感想と考察 “仲間探しの旅へ”

衛星ヴェルト/プロヴィデンスの宇宙港都市


まず2人が向かったのは衛星ヴェルト/プロヴィデンスの宇宙港都市です。

都市のデザインがいかにも日本的でザック・スナイダー監督が

どれほど「七人の侍」の影響を受けているかがわかります。

そこで反乱分子であるタイタス将軍の情報を集めに立ち寄った酒場には異星人たちがうようよ。その中の1人がガンナーを気に入って買おうとしますが「売り物じゃない」というコラ。手ひどく断ったコラに仕返しをする男たちと銃撃戦が始まりました。

その中にコラ達に加勢してくれた男がいます。名前は「カイ(チャーリー・ハナム)」宇宙船の元パイロットです。

仕入れた情報ではタイタス将軍は惑星ポルックスで剣闘士をしているということで、カイを雇い惑星ポルックスへ向かいます。

完璧に『スター・ウォーズ』に寄せてあって世界観が全く同じなのですが、それでも感じたのは今風に言うと「マルチバース」での『スター・ウォーズ』という印象です。ザック・スナイダーの個性が感じられる異世界スター・ウォーズなんですよね。

惑星ニュー・ウォディの開拓地

惑星ポルックスに行く途中で惑星ニュー・ウォディのある農場に立ちより、そこで農場主に借金をして拘束されているタラク(スタズ・ネアー)に会います。タラクは自然の動物達と絆を結び、戦闘で彼らを結集させる能力を持っています。

ギャンブル好きの農場主はタラクが巨大な鳥獣を乗りこなせたら借金はチャラにしてやろう、と言います。それは動物達と絆を結ぶ力を持つタラクには容易い事。見事乗りこなして見せました。

ザック・スナイダー監督は『ハリーポッター』にも影響を受けたのでしょうか?

ヒッポグリフによく似た鳥獣が出てきました!

賭けに勝った一同はタラクを連れて旅に戻りました。

ダガス コバルト採掘惑星

カイのつてで次に立ちよったのはコバルト採掘惑星のダガス。この惑星ではサイボーグ戦士ネメシス(ペ・ドゥナ)をスカウトします。

ネメシス役のペ・ドゥナは映画『クラウド アトラス』でハリウッドデビューを果しています。

最近の作品では是枝裕和監督の映画『ベイビーブローカー』に出演しました。

ドラマでは私の好きな『キングダム』で医女として出演!

蜘蛛女と戦うネメシス!

ポルックスの衛星 カストル

ポルックスの衛星 カストルに着いた一行は剣闘士競技場へ向かい、そこで酔いつぶれてぼろ雑巾のようになっているインぺリウムの元将軍タイタス(ジャイモン・フンスー)を発見します。

部下を死なせてしまって自暴自棄になっている将軍にコラは「罪を償えないなら敵を取ればいい」と必死で訴えます。その言葉が響きタイタス将軍は立ち上がりました。

レヴィティカ王の母星 惑星シャラーン

コラ達はレヴィティカ王の母星 惑星シャラーンへ降り立ちます。

そこに、ガンナーが小麦を取引した相手で最強傭兵軍団ダリアン・ブラッドアックス(レイ・フィッシャー)と姉のデヴラ(クレオパトラ・コールマン)が軍を率いてやってきます。呼んだのはガンナーです。

小麦の取引かと思っていた兄妹ですが、コラからガンナーの村が帝国軍の弩級艦ドレットノート『キングズゲイズ』に狙われていて一緒に戦ってほしいと頼まれます。

たったこれだけの人数でドレットノート『キングズ・ゲイズ』と戦うのは無理、と反対するデヴラに「俺は行く」とダリアンは一緒に戦うことを決意します。そして惑星シャラーンを離れる一行。

「なんで協力するんだろうな?」と疑問を持つカイ。

そうそう、私も同じ疑問を持ちました。短絡的すぎると。
結構みんなあっさりと仲間になっちゃうんだ。

それぞれにもう少し物語が欲しい、と思いましたがみんなはどう???

コラ達が惑星シャラーンを離れた直後にアッティカス・ノーブル提督の船がやってきます。コラ達を受け入れたことを咎められるレヴィティカ王はノーブル提督に殴り殺され、惑星シャラーンは『キングズ・ゲイズ』によって破壊されました。

惑星ゴンディヴァル 未登録交易ターミナル

集まった仲間とともに衛星“ヴェルト”に帰る前に「1か所だけ荷物を運んでおきたい場所がある」と船長のカイに言われ立ち寄った惑星ゴンディヴァル。

荷下ろしを手伝うコラですが、様子がおかしいことに気が付きます。その瞬間、惑星の陰に隠れていたマザー・ワールドの戦艦から攻撃を受け始めました。アッティカス・ノーブル提督が先回りしていたのです。

運んできた荷物は突然変形し、近くにいたコラやネメシス、タイタス将軍を拘束したのです。カイは裏切り者でした。

初めて出会った衛星ヴェルトで話を聞いたときから、反逆者を差し出して賞金を稼ごうとしていたのでした。1番の賞金首はリージェント・バリサリウスの娘アースレイアス、つまりコラなのです。

なすすべがない戦士たち、しかし間一髪のところでガンナーが機転を利かせ敵側に付いたカイを殺しました。コラ達の拘束が解かれ、激しい銃撃戦が始まります。

戦艦から放たれる砲撃に劣勢になるコラ達、見かねたダリアン・ブラッドアックスが捨て身で挑み、自らの命と引き換えに戦艦を破壊しました。

ターミナルはバランスを崩した戦艦で真っ二つに分断され、コラと提督の最後の戦いでコラは勝利します。

ネタバレあらすじ・感想と考察”帰還”

生き残った戦士たちは衛星ヴェルトに帰還します。

小麦が実って台地は黄金色に覆われていました。帰ってくる彼らを迎えるのは頭に花冠ではなく鹿の角をまとったアンドロイドのジミー。初めに見た時の雰囲気とは違って力強さを感じました。

一方で戦いに負け虫の息のアッティカス・ノーブル提督はマザー・ワールドの飛行艇に収容され『キングズゲイズ』に運ばれます。そこからニューロリンクでバリサリウス摂政の元へ転送させられます。

ノーブル提督はアースレイアス(スカーギヴァー)を見つけ、彼女が反逆者たちと行動を共にしている事を報告するとバリサリウス摂政は反乱者を一人残らずせん滅し、娘を生け捕りにして連れてこい、と命令します。

『REBEL MOON パート1炎の子』はここまでです。

伏線として残されたのは
*アースレイアスがなぜバリサリウスのもとを去ったのか?
*イサ姫と王はどうなったのか?という疑問。
*スカーギヴァーと呼ばれるコラって?

REBEL MOON パート2 傷跡を刻む者 あらすじ

REBEL MOON パート2傷跡を刻む者のティーザー予告編からあらすじを予想してみます。

冒頭はアンドロイドのジミーが登場します。眼の光がたくさん点灯しているので戦闘モードに入っていると予想されますね。王に使えていたアンドロイドが王の崩御とともに戦闘モードを封印されていた、と衛星ヴェルトに来た時に兵士が言っていましたが、戦闘モードONになっている状態のようです。

誰かがオンにしたのか、それとも自らの意思を持ってONにしたのか…???

村では戦う準備を始めています。今まで鍬と鎌しか持ったことが無かった農民たちが自分たちの土地を守るために立ち上がりました。戦士たちから銃や剣の扱いの指導を受けます。

固く結ばれた絆で立ち上がる抵抗軍、マザー・ワールドに反旗を翻したコラ達に決戦の時が迫ります。

ティーザーの終盤に死んだはずのダリアン・ブラッドアックスの姿が

見えたような気がしましたが、見間違い???

もし復活していたら嬉しいですね!!!

REBEL MOON パート1 炎の子 感想と考察・ネタバレあらすじのまとめ

ザック・スナイダー監督が全力で挑んだ渾身の作品『REBEL MOON』パート1 炎の子のあらすじと感想・考察をまとめました。

スター・ウォーズはじめ多くの作品から影響を受け、ザック・スナイダー監督の「好き」がたくさん詰まった作品。展開がスター・ウォーズと全く同じ、と言われていますが一旦見始めるとそんなことは気にならない135分でした。

『REBEL MOON』パート1 炎の子に続きREBEL MOON パート2傷跡を刻む者、更にディレクターズカット版、スピンオフ作品の計画、とどんどんと広がっていくザック・スナイダーワールドに楽しみがいつまでも続く予感!

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