355 映画ネタバレあらすじ解説&キャストと感想 配信サイトは?続編はある?

映画

今回ご紹介するのは映画「355」
「355」!?まずタイトルに目がいきました。何の数字? 従来の勘の良さでこれはスパイ映画に違いない、とチェックしてみたらやはり!!!

各国の女性エージェントが集結!!
国際テロ組織から秘密兵器を奪還せよ!
危険なミッションに挑むスパイ・アクション

わくわくするコピーですね!「女性エージェントが集結!!」と、主演がジェシカ・チャステインというのに魅かれて観てみました。

監督は脚本家でもあるサイモン・キンバーグ。「Mr.&Mrs.スミス」「ジャンパー」「シャーロック・ホームズ」などの脚本を手掛け、長編映画「X-MEN:ダーク・フェニックス」(2019年)に継ぐ第2作目となる長編映画です。

ジェシカ・チャスティンから話を持ち掛けられた監督は、監督自身が初めて手掛けた脚本Mr.&Mrsスミスのように初心に帰って一から作品を作るワクワク感があったという事です。日本では2022年2月に公開されました。

「355」どんな映画なのか?キャストと登場人物、ネタバレあらすじ解説と感想をまとめてご紹介します。

 

355 映画のキャストと登場人物紹介

「355」は吹き替え版もありますので、声優も併せてご紹介します。

メイソン・“メイス”・ブラウン ジェシカ・チャステイン(佐古真弓)
CIAエージェント 近接格闘が得意で高い格闘技術を持つ

ジェシカ・チャステインは「女神の見えざる手」でファンになりました。クールなロビイスト「エリザベス・スローン」の役がぴったり!と思いきや、「ヘルプ~心がつなぐストーリー」では白人の奥様方からいじめを受けて仲間外れにされる可愛い奥様「シーリア・フット 」とふり幅が広い。
ジェシカのアクションシーンも興味深い!

 

マリー・シュミット ダイアン・クルーガー(湯屋敦子)
BND(ドイツ連邦情報局)爆破工作が得意。過去に諜報部員の父親は二重スパイとして逮捕されている

ジェシカ・チャステインの対極にキャストされたダイアン・クルーガーは2002年に「ザ・ターゲット」で映画デビューした後、「トロイ」「ナショナル・トレジャー」など多くの作品に出演、「女は二度決断する」第70回カンヌ国際映画祭では女優賞を受賞するなど、実力派女優。
本作でのアクションシーン、キレッキレでカッコいいですね!


グラシエラ・リベラ
  ペネロペ・クルス(本田貴子)
コロンビアDNIに所属する心理学者。 DNIのセラピストで戦闘は未経験

ペネロペ・クルスは2008年の「それでも恋するバルセロナ」でアカデミー助演女優賞を受賞しました。これはラテン系女優として二人目、スペイン人俳優として二人目、スペイン人女優として初めての受賞者となりました。すごい快挙!!!

その後も多くの作品に出演し、この「355」ではエージェント役を演じています。エージェントと言ってもセラピストなのでアクションはジェシカ・チャステインやダイアン・クルーガーにお任せ。とは言え、やる時にはやりますよ!拳銃ぶっ放して敵を倒します。

 

ハディージャ・アデイェミ ルピタ・ニョンゴ(杉本ゆう)
MI6の元エージェントでサイバー担当の凄腕ハッカー
現場から退きパートナーと同棲中

ルピタ・ニョンゴは2013年スティーブ・マックイーン監督の「それでも予は明ける」での演技が絶賛され、アカデミー助演女優賞などを受賞しました。マーベル作品の「ブラックパンサー」ではワカンダのスパイ“ウォー・ドッグ”の一員として世界各国でスパイ活動をしているので「355」においてもスパイ活動はお手の物、と言った感じです。スパイとして身のこなしなども一番サマになっていてカッコいい!!!

リン・ミーシェン ファン・ビンビン(たなか久美)
中国MINISTRY父親もエージェント
ほぼ中盤から登場!と言った感じなので、活躍の機会が少な目ではありますがリン・ミーシェンがいる事によってメイスやマリーの暴走が抑えられ全体がまとまります。
出演作品は「X-MEN/フューチャ-&パスト」、「孫文の義士団」「墨攻」など。

ここまでが「355」のメンバー、あとは男性陣です。

ニック・ファウラー  セバスチャン・スタン(白石充)
CIAのエージェントでメイスの同僚で恋人
そして裏切り者。 代表作に「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」「オデッセイ」など

ルイス・ロジャス エドガー・ラミレス(関口雄吾)
コロンビア諜報機関のエージェント。DNIのセラピスト、グラシエラからセラピーを受けています。

その他もろもろの男性陣。
「355」は女性が主役なので、端折らせて頂きます。

355 映画のネタバレあらすじ解説

ネタバレあらすじ解説

コロンビアの麻薬カルテルはあらゆるデジタル機器にハッキングできるシステムを開発しそのデバイスを国際テロ組織に売り込もうと取引を行います。「麻薬カルテルがハッキングデバイスを開発する」がなかなか結び付かないのだけど、現代においては麻薬だけでは儲からないのかもしれませんね。

その取引の現場をコロンビア諜報機関の特殊部隊が襲撃し、麻薬カルテルを一掃します。
特殊部隊の一人でコロンビアの諜報員ルイスは、現場に残されていたデバイスを入手し姿を消します

そのデバイスの威力に各国の諜報機関は脅威を察知し、デバイスの回収に動く訳ですが、そこで登場したのが各国の女性エージェント5人。初めはデバイスを狙う敵同士でしたが、同じ目的だとわかり協力することに。

CIAの諜報部員メイスは同僚で恋人のニック(セバスチャン・スタン)と共にデバイスの回収任務にあたり、持ち去ったコロンビアの諜報員ルイスから買い取る段取りでルイスに会います。
が、取引の現場でBNDのマリー・シュミットに邪魔され、またニックは殺害されます(どこの組織に殺害されたかは不明)

ニックを殺されたメイスは復讐とデバイスの回収の為に、昔の仲間で元MI6のハディージャの協力を得てルイスの居場所を突き止めます。

ルイスは同じ組織(コロンビアDNI)に属する心理学者グラシエラ・リベラに説得され、デバイスを組織に渡す事になりますが、その途中で同じ組織内の裏切り者でテロ組織のメンバーによって殺害されます。デバイスは奪われるが、死に際にルイスは追跡可能な端末をグラシエラに託します。

メイス、マリー、ハディージャ、グラシエラの4人は対立し合うも協力してデバイスを追う事になります。
続いて中国MINISTRYのリン・ミーシェンも合流しコードネーム「355」と呼ばれるチームを結成します。「355」のリーダー的なスタンスで作戦を引っ張ります。

そして、ありがちではありますが早々に殺されたCIAエージェント、ニックが実は死んではおらず黒幕だったという、既視感強めな展開になっています。「355」のエージェント5人はニックに奪われたデバイスを銃撃戦の上奪い返し、破壊することに成功しました。

ここで終わりかと思いきや、この後の展開がイマイチわかりません。ニックは表社会に返り咲きCIAで昇進まで果たしています

結局最後は「355」の5人に始末されてしまうのですが…

 

355 映画「355」ってなに?

「355」とはアメリカの独立戦争時代に実在した女性スパイのコードネーム。将校のベンジャミン・トールマッジと後の初代アメリカ大統領であるジョージ・ワシントンが設立した「カルパー・リング」というスパイ・ネットワークが存在しました。

この組織の任務はアメリカ側の本拠地であるニューヨークシティでのイギリス軍の動きを探り、提供すること。最も活躍したのは1778年からイギリス軍がニューヨークから撤退する1783年まででした。

エージェント355は暗号システムから解読すると女性を意味する事から、355は女性スパイだったという事ですが正体は不明のまま。仮説によると、アンナ・ストロングと言う女性でカルパー・リングのリーダー、エイブラハム・ウッドハルの隣人でウッドハルの諜報活動を助けていたともいわれています。
また、他にも355候補はおり、正確には誰が355だったのかは明らかになってはいません。

355は著名な王党派の家の出身であり、イギリス軍指揮官達に接近でき、その行動や性格などを報告した。彼女は、若く魅力や知性にあふれた女性との交際を楽しんでいた英国諜報部チーフ、ジョン・アンドレ少佐の取り巻きの一人だった。
355を取り込んだカルパー・リングのリーダー、ウッドハルは、彼女のスパイ活動を褒めて、彼女は「この役割にかつてないほど打って付けの人だった」と言っている。

アメリカ建国の時から女性スパイが活躍していたという事実が明るみになったのは、1930年になってからだそうです。本作のタイトルはその女性スパイエージェント355にちなんで付けられたものです。

 

355 映画の感想

正直に言いますと、ジェシカ・チャステインのアクション映画!と期待が大きかったので
少しがっかりしました。アクションシーンが全体的に物足りない感じ。

ジェシカ・チャステインとダイアン・クルーガーがアクション担当、のような設定なので二人のアクションシーンが多めなのですが、特にジェシカ・チャステインの格闘シーンは残念。

アクションシーンでぱっと思い浮かぶ女優は
アンジェリーナ・ジョリーミラ・ジョヴォヴィッチはじめ、
リンダ・ハミルトン『ターミネーター』シリーズのサラ・コナー役
シャーリーズ・セロン『アトミック・ブロンド』2本の歯を折りながらも全てのスタントをこなしています。
スカーレット・ヨハンソン 女スパイ、ブラック・ウィドウ役がすっかり定着
などなど。

逆に、この方々がどれだけ過酷な訓練を経てアクションシーンの撮影に臨んでいるのかがうかがえます。もちろん、ジェシカ・チャステインも訓練は積んでいるとは思うのですが、ジェシカ・チャステインは肉体派よりも頭脳派が似合うと思います。ロビイストの役もそうでしたが、弁護士や検事のような役なら右に出る女優はいないと思う!!!

脚本においてもハラハラ感がなく、ありがちな展開だったと思います。
「355」として各国の女性エージェントが5人集まる、と言う設定はワクワク感たっぷりで面白そうな予感がしていました。 でも5人そろってのシーンが少なく、終盤になってからやっとなのでそれも残念。勿体ない。

また問題のデジタル・デバイスが「世界中のコンピューター機器を自由に操作できる」という恐ろしいものですが、そんな最強の兵器を麻薬カルテルの息子が開発して、しかもそれを売ろうとしていると言う設定もリアリティなさ過ぎ。そんな機器なら売らずに自分たちで使った方が余程いいでしょうに。

そして頑張って取り戻したデバイスをCIA長官に預けて5人がバーで祝杯を挙げている時に起こった飛行機の墜落はCIA長官の仕業?ということになる?長官は中国のエージェント、リン・ミーシェンに殺されるから、裏切り者だったのですよね。誰と繋がっていたのでしょうか?

隠れ家がバレて家族を人質に取られて交渉の材料にされてしまったり、いろいろ細かな設定が甘いところが気になりました。

酷評が続きましたが「355」はメンバーがゴージャスで華やかさがあります。5人が揃って出演した事が評価されるべき点でもあります。よくある話ですが、女性がメインに描かれている事に意義があり、組織主義の男達を皮肉っているところも痛快。
ラストはアクション映画でありながら毒殺する、という女性らしい殺害方法でした。

355 映画の続編は?

「355」これほどの豪華キャストが勢ぞろいしているのだから、1回きりではもったいないですよね。
終わり方も続編を予感させる幕切れでしたし。
今回はシリーズ物の第一作目、という事にしてくれれば、いろいろ引っかかった部分は今後成長するであろう!との期待に変わります。

希望としては 恋愛のグダグダな部分は要らないからがっつり硬派なアクションと、できれば爽快などんでん返しなんかがあれば嬉しい!
それに、各エージェントのバックボーンを深堀り、何って言うのもあったらいいですね。
メイスとマリーの親友関係が深まっていきそうな予感もするし、それにもっとファンビンビンが観たいです。

などと、続編への希望がどんどん湧いてくるという事は、もしかしてそれを狙っての第一作目だった???だったら、サイモン・キンバーグとジェシカ・チャスティン、なかなかやるな!

とにかく、続編希望の声は多くあがっていますよ!!!

 

355 映画が観れる動画配信サイトは?

「355」は現在まだどのサイトでも無料配信はされていません。
レンタル配信されているサイトは以下の通りです。

U-NEXT
Amazonprime
TUTAYA DISCAS
dtv
Paravi
music.jp
ご加入のサイトがあればチェックしてみてくださいね。

 

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