ファンタスティックビースト 血の誓いが破られた理由はなぜ?ダンブルドアとグリンデルバルドの謎に満ちた秘密の関係

ファンタスティックビースト

ファンタスティック・ビーストシリーズ3作目の『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』における「血の誓い」がなぜ、どうやって破られたのかについて理由と方法、また結果についてリサーチしてみました。

この記事ではダンブルドアとグリンデルバルドの関係にフォーカスして

・ファンタスティックビースト「 血の誓い」とは何?
・ファンタスティックビースト「 血の誓い」を破るとどうなるのか?
・ファンタスティックビースト「血の誓い」が破られた理由はなぜ?

以上の事についてリサーチしました。



ファンタスティックビースト「 血の誓い」とは何?

ダンブルドアとグリンデルバルドの出会いから「血の誓い」をかわすまでをまとめました。

ファンタスティックビースト ダンブルドアとグリンデルバルドの生い立ち

まず、二人の生い立ちから見ていきましょう。

ゲラート・グリンデルバルド 1883年(頃)生まれ
闇の魔術を教えることで有名な魔法学校「ダームストラング専門学校」で教育を受けたグリンデルバルドは非常に優秀で、どの分野の魔術でもその才能を発揮しました。奔放で明るい性格は会う人々を魅了しました。

一方で闇の魔術に対して強い興味を持ち、「死の秘宝」を求めるようになりました。16歳の時に行ったある実験がもとで、ダームストラングから放校されました。闇の魔術に対して寛容な学校であるにもかかわらず、グリンデルバルドを放校処分にしたぐらいですから、どれだけ危険な実験を行ったのか…。それは、とても不吉で恐ろしい兆候でした。

放校処分を受けた後、大おばにして著名な魔法史学者バチルダ・バグショットが住むゴドリックの谷に向かいます。

 

アルバス・パーシバル・ウルフリック・ブライアン・ダンブルドア 1881年生まれ 半純血
父パーシバルと半純血の母ケンドラの長男でアバーフォース、アリアナの兄。
ホグワーツ魔法学校で魔術を習得し、学校始まって以来の秀才だと噂されました。ホグワーツ卒業後は希望に満ちた未来が待っているはずでしたが、母親のケンドラが事故で命を落としました。残されたアバーフォースとアリアナの為にゴドリックの谷に帰ってきました。

ファンタスティックビースト ダンブルドアとグリンデルバルドの出会いと「血の誓い」

母親が亡くなり、兄妹の世話をするために帰ってきたダンブルドアの暮らすゴドリックの谷にもうひとり魔法使いがやってきました。ダームストラング専門学校を追放されたグリンデルバルドです。1899年の事でした。

どちらも類まれなる優秀な魔法使いであり理想主義者、そして野心にあふれていました。共通点の多い二人はすぐに魅かれ合いました。兄妹の世話をしなくてはならなず、生活に息苦しさを感じていたダンブルドアにとってグリンデルバルドと過ごす時間は現実から逃れられるひとときでした。

そしてのちにダンブルドアが「2ヶ月間の狂気」と表現した、一緒に過ごした2か月間の間に激しく、情熱的で愛情深い時を過ごしたのでした。

二人は”死を制するもの”となれる「死の秘宝」探しに夢中になりました。死の秘宝を手に入れることで不死身で無敵になれると信じていました。また、魔法使いや魔女がマグルを大いなる善意で支配する、という新しい世界を創る事を夢見ていました。

そうして二人はお互いを攻撃し合わないために「血の誓い」を立てたのでした。

ファンタスティックビースト「 血の誓い」を破るとどうなるのか?

愛し合った二人が交わした「血の誓い」ですが、状況は変化していくものです…。

ファンタスティックビースト ダンブルドアとグリンデルバルド、決別の時

グリンデルバルドとダンブルドアが目指したのは「魔法使いや魔女がマグルを大いなる善意で支配する、という新しい世界を創る事」でしたが、二人の動機にはずれがありました。ダンブルドアの理想は家族に起った悲劇から、「愛する者たちを残虐さやマグルたちが持つ排他的思想から守りたい」という思いからでしたが、グリンデルバルドの考えはマグルを支配して魔法使いの世界を創る事でした。

「ゴドリックの谷を離れて革命を起こす」と言う友人同士の計画はダンブルドアの弟アバーフォースにとっては受け入れられない事でした。反対するアバーフォースとグリンデルバルド達の間に流れる緊張状態が悪化し、激怒したグリンデルバルドがアバーフォースに向かって杖をふるいました。

ダンブルドアが弟を守るために止めに入りましたが、3人の魔法使いの間で激しい戦いが始まり、アリアナも巻き込まれてしまいます。呪文が飛び交い、誰が放ったかはわからないけれど、その1つがアリアナを襲い命を奪ってしまいました。

アリアナの死の責任を負ったかどうかは定かではありませんが、グリンデルバルドはダンブルドアの前から去って行きました。

ファンタスティックビースト 革命に突き進むグリンデルバルド

ダンブルドアと決別したグリンデルバルドは「マグルを支配し理想の魔法界を創る」という計画を実行し、死の秘宝の一つである「ニワトコの枝」を盗み出し手に入れました。着々と力を付けるグリンデルバルド。

一方、ダンブルドアは善なる道を進み、ホグワーツでは誰からも尊敬される先生となり強い魔法使いとしての名声を確立していきました。そしてグリンデルバルドが危険な存在になっている事に気が付いていました。グリンデルバルドも、いずれは対決する時が来るだろうと予測し、その時に対しての計画を立てました。

ファンタスティックビースト「 血の誓い」を破るとどうなる???

「 血の誓い」は裏切りを感知する

「善」と「悪」に道を分かつ二人、いずれは対決する時が来ます。しかし、「血の誓い」を立てたもの同士は戦うことができません。かといって、「血の誓い」を解除する方法はありません。誓いを破ろうとする意志を感じ取っただけで、誓いの印であるペンダントの鎖がまるで生き物のように身体に激しく巻き付き最終的には死に至ります。

ダンブルドアが主人公であるニュート・スキャマンダーに「血の誓い」とはどういうものなのか見せていました。
「こいつは裏切りを感知する」と言ったとたん、ペンダントトップはぶっ飛んで壁の上を深く跡を付けながらのたうち回り、手首に巻かれた鎖の方は腕をねじ切りそうな勢いできつく巻き付き始めました。

苦しむダンブルドア、ニュートの叫ぶ呼び声でダンブルドアは我に返り、誓いも落ち着きました。

闘わないのではなく、闘えない

勢力を拡大していくグリンデルバルドを止める事ができるのはダンブルドアしかいないと多くの魔法使いが思っていましたが、直接対決しようとしないダンブルドアを不審に思いました。

ところが「ファンタスティックビースト黒い魔法使いの誕生」のラストでニュート・スキャマンダーの光り物好きな魔法生物のニフラーがグリンデルバルドから盗んだ小瓶から、ダンブルドアとグリンデルバルドの間で「血の誓い」結ばれていたことがわかり、闘わないのではなく、闘えないのだと皆に知られました。

ファンタスティックビースト「 血の誓い」を破らずに戦う方法

ダンブルドアとグリンデルバルドはこれまでに本気で戦おうとする意志を見せませんでした。ダンブルドアはなんとかしてグリンデルバルドを救おうとしていましたが、グリンデルバルドの方は対決せずにダンブルドアを倒す方法を探っていました。

自分以外にダンブルドアを殺すことができるのはそれほどまでに力を持つ「オブスキュリアル」しかいないと気づいたグリンデルバルドは、オブスキュリアルであるクリーデンス・ベアボーンを探し出しました。

[オブスキュリアル]

魔法族の子どもが精神的あるいは身体的虐待などを通してその能力を抑圧された場合、激しい感情やストレスによって彼らはオブスキュラスと呼ばれる体を蝕む闇の力を持つようになることがある。感情や精神の限界に達するとオブスキュリアルはコントロールを失うとされ目に見えない(あるいはほとんど見えない)暴風オブスキュラスを放出する。さらに極端な場合、彼ら自身がオブスキュラスに変身することもある。

ダンブルドアをも殺害できる力を持つクリーデンスをグリンデルバルドは言葉巧みに操り、ダンブルドアを殺害するように洗脳しました。

しかし、なんと!クリーデンスの本当の名前はアウレリウス・ダンブルドア、ダンブルドアの弟アバーフォースとアバーフォースが愛した娘との間に生まれた子でした。アメリカ行きの航海中、偶然同じ船に近くにいた赤ん坊とすり替えられたことでダンブルドアとは別の人生を歩むことになったのでした。



ファンタスティックビースト「血の誓い」が破られた理由はなぜ?

ファンタスティックビースト クリーデンスの真意

オブスキュリアルであるクリーデンスはグリンデルバルドの味方に加わりました。そうした理由はグリンデルワルドが知っているであろう家族の情報を引き出したかったからです。

グリンデルワルドはクリーデンスが世話をしている幼鳥が「不死鳥」であることや不死鳥がダンブルドア家のもとに姿を見せるという事を知っていました。

そして、クリーデンスに杖を渡して出生時の名前を教えました「アウレリウス・ダンブルドア」だと。クリーデンスはグリンデルワルドの指示に従い、彼の叔父であるアルバス・ダンブルドアとベルリンの大通りで出会い、決闘に発展しました。彼はオブスキュラスの力を利用して戦いましたがダンブルドアの力はそれを上回りました。

その後、ダンブルドアだけが仕える通信システムでアバーフォース・ダンブルドアに「家に帰りたい」というメッセージを送ることに成功したクリーデンスは「未来を予見できる麒麟」を使って最高魔法使いになろうとしているグリンデルワルドの嘘を皆の前で暴露しました。

ファンタスティックビースト「血の誓い」が破られた瞬間

クリーデンスの裏切りに激怒したグリンデルバルドはクリーデンスに向かって「死の呪文」を放ちました。と、同時にクリーデンスを守るために対抗する呪文を放ったアバーフォースとダンブルドア。

3つの呪文が1点に集まりぶつかり合ったその瞬間にダンブルドアの手首から「血の誓い」であるペンダントが千切れて砕け散りました。
それを見て愕然となるグリンデルバルドとダンブルドア。一瞬時間がとまり、そして二人だけの空間で呪文をぶつけ合いながら激しく戦いますが、相打ちになりかけたところで二人とも我に返ります。

背中を見せるダンブルドアに「この先誰がお前を愛す?孤独が待っているぞ」と投げかけるグリンデルバルド。

ファンタスティックビースト「血の誓い」が破られた理由はなぜ?

こうして二人の「血の誓い」は無効化されたのでした。
なぜそうなったのでしょうか?お互いを攻撃できないという縛りにおいて、アバーフォースが放った呪文が加わった事で状況が変わったのかもしれません。「互いに戦う」という構図にはなりませんでしたから。

あるいは、グリンデルバルドはクリーデンスを殺そうとして呪文を放ち、ダンブルドアは守ろうとして呪文を放ちました。攻撃の呪文と守りの呪文とが重なって相殺されたのでしょうか?また、同時に魔法が放たれたため、粛清されずに消滅した?などの理由が考えられます。

「戦えないはずでは?」と聞いたニュートにダンブルドアはこう答えました、「彼は殺そうとし、私は守ろうとした」

ファンタスティックビースト 血の誓いが破られた理由はなぜ?ダンブルドアとグリンデルバルドの謎に満ちた秘密の関係 感想

力を持つ者同士が愛し合うが故の「予防策」と言ったところでしょうか。若気の至りですね。

人生これから!というキラキラしていた青年時代に家族の世話をしなくてはならなくなり、絶望ともいえる状態に陥ったダンブルドアにとっては、容姿端麗で奔放で明るく、野心と才能に溢れた魔法使いグリンデルバルドとの出会いは刺激的だったのでしょう。

たった2か月の間でしたが、血の誓いをかわすほど親密な関係になるとは…。愛に時間は関係ない?
しかし…、ホグワーツの校長を務めるほど優秀で才能豊かで人望があるダンブルドアに、そんな過去があったとは驚きでした。両親の死、長男と言う立場、魅力的な人物との出会いと愛、家族を巻き込んでしまう事になった事件からの破局。多様性に富んだ世界観で描かれています。

これまでの3作品を通じて登場する重要な人物「クリーデンス」はアルバス・ダンブルドアの弟アバーフォースの息子であることが解りました。養子に出された先で虐待を受けた事でオブスキュラス(この力を持つ子供はオブスキュリアルと呼ばれる)と言う体を蝕みながら大きくなる闇の力を持つことになります。ダンブルドアの妹アリアナもこの力が備わってしまっていたようです。

クリーデンスやアリアナとオブスキュラスについては非常に興味深いので次の機会にリサーチしてみます。

「血の誓い」が破られた理由についてはもう一つ考えた事があります。
それはちょっとふざけた考えかもしれませんが、もしかしたら、そもそも相手を攻撃することはできていたのかも???誰も試さなかっただけで。

「血の誓い」はお互いを攻撃できない、と言われているので、誓い合った二人は今まで誰も試したことがなかった。とか?

誓いを破ろうとする意志に対しては発動するけれど(ダンブルドアがニュートに見せたように)これまで実際にグリンデルバルドとダンブルドアは攻撃し合った事がなかったですよね?

「相手を攻撃する事ができない」という決まりだけを信じてやらなかっただけで、実際には攻撃し合えたかもしれないのでは?とも考えられませんか?ちょっと無理がありますかね、勝手な憶測です。

ファンタスティックビースト 血の誓いが破られた理由はなぜ?ダンブルドアとグリンデルバルドの謎に満ちた秘密の関係 まとめ

この記事ではダンブルドアとグリンデルバルドの関係にフォーカスして

・ファンタスティックビースト「 血の誓い」とは何?
・ファンタスティックビースト「 血の誓い」を破るとどうなるのか?
・ファンタスティックビースト「血の誓い」が破られた理由はなぜ?

以上の事についてリサーチした事をまとめました。
「血の誓い」が破れ、これから本格的に戦う事になるダンブルドアとグリンデルバルド。
ファンタスティックビーストはあと2作製作されます。今後どのような展開で描かれていくのか、とても楽しみです。

また、これまでのシリーズに登場した人物の相関図とキャストの詳細をまとめた記事も書きましたので、併せて読んで頂けたら嬉しいです!

 

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最後までお読みくださり、ありがとうございました。〈Pinoko編集部〉



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