ゴジラ-1.0典子の首のあざはG細胞/あらすじと感想

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ゴジラシリーズでは37作目となる『ゴジラ-1.0』はゴジラ70周年記念作品です。 ラストで敷島(神木隆之介)と典子(浜辺美波)が抱き合うシーン、典子の首にゴジラを思わせる痣が映し出されるのですが、この痣にどんな意味があるのか?についていろいろ考察されていますね。被爆したからなのか?G細胞?なのか?

そんな疑問に山崎貴監督はあっさりと答えておられます。「ゴジラ・フェス大阪」で司会者が「浜辺美波さんの首にある黒いアザは、G(ゴジラ)細胞?」とのラストシーンについて山崎監督に質問したところ山崎監督は「そうです」と。

今回は、典子がG細胞に感染したという設定に至った経緯などを含めて、あらすじと感想をまとめます。

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ゴジラ-1.0典子の首のあざはG細胞・ラストシーン

中盤でゴジラが銀座の街に出現し、ゴジラが吐いた「放射熱線」の衝撃により典子は吹き飛ばされます。死亡したものとされてお葬式まで出されます。

しかしラストシーンでゴジラを海底に沈めて生還した敷島に「典子は生きている」と驚きの知らせが告げられます。病院に向かうと、そこには腕と顔に包帯を巻いた典子が…。抱き合う2人。しかし典子の首筋にゴジラの背びれのようなあざがあり、しかもそれはボコボコと広がっていたのです。

G細胞によってゴジラの再生能力が備わったからあの爆風にさらされても生き残れたのでしょうし、身体の損傷が少ないようでした。

銀座で被爆した時に「肉片の処理に難航している」とラジオで報道されていました。典子は吹き飛ばされたときにこの肉片に触れるかどうかしてしまったのでしょう。

そうでないと、あの時銀座で爆風を受けた人全員がG細胞に感染してしまっているということになりますものね。

山崎貴監督が典子に痣を残した経緯

冒頭でも書いていますが、山崎貴監督はあっさりと黒い痣についての疑問に答えておられます。「ゴジラ・フェス大阪」で司会者が「浜辺美波さんの首にある黒いアザは、G(ゴジラ)細胞?」とのラストシーンについて山崎監督に質問したところ山崎監督は「そうです」と。

【遺伝子の宝庫であるG細胞の特徴】
*傷を負っても短時間でなおったり、肉片だけでも生きている生命力の源である高い自己再生能力がある。
*あらゆる病原菌や有害物質を駆逐する。
*放射能をエネルギーとして取り込む事ができる―――核バクテリアを無力化できる

*極めて侵食性が高く他の生物に組み込まれた場合、その生物の組織を瞬時に変質させてしまう。

山崎貴監督へのインタビューによると、脚本は初めのものとはいろいろ変更があったそうです。その1つに爆風で吹き飛ばされた典子は死んでいた設定だったのが生きていた、というもの。

初めは「爆風で死んだ設定」で決まっていて、女性の視点からみた時にどうなんだろう?と多くの女性の方に脚本を読んでもらい、典子は死ぬ方がいい、という結論に達したそうです。

その方が気弱で逃げ回っていた敷島が典子の死がきっかけでゴジラと対峙する覚悟ができていく、という方向にしたかったのだと。でも最終的に生かしたのは監督自身。敷島が頑張ってゴジラと戦った後に帰ってきたときに典子には居てほしかった、という思いがあって生かしたのだそうです。

しかし、あの爆風で死なずに生き残ったなと考えた時に「再生能力が高いG細胞に感染していたら死なずに済んだ」という筋書きが浮かび、黒い痣を思いついて急遽アイライナーで描いたもの。

初めから台本には無かったもので、映像もいわゆる試し撮りで撮ったのを「なんか使えるかも」と残しておいてそうです。

そのエキストラカットが生かされた、ということなんですね。しかもそれは観るものに考察を与えることになりました。成り行きで思いついたことが次作の伏線になる。。。監督業というものは想像力、遊び心の塊だなと感じました。

何のためにあざを残したのか?

山崎貴監督は思い付きでその場でアイライナーで模様を描きいれた、と語っていますがその時点で次の構想を思いついていたのだと思います。

成長していく典子の首の痣、海底でも分裂を始めるゴジラ細胞。次回作での典子とゴジラの関係性を予想させるものになっています。

次回作では人間側に味方するゴジラが現れるかもしれませんね。浜辺美波さんが登場して、ゴジラとコミュニケーションをとりつつ新たな敵に対峙する、とか?

もしかしたら、敷島の典子の間にとてつもない力を持った子供が生まれるとか?

いずれにせよ、次回作に大きな伏線は残しましたね!

ゴジラ-1.0あらすじと感想

ゴジラ-1.0あらすじ

第二次世界大戦末期、敷島浩一は特攻出撃の途中小笠原諸島の島の1つに不時着します。そこで島の伝説で語り継がれる「呉爾羅(ゴジラ)」に遭遇します。

整備兵の橘宗作から零戦で撃つように懇願されますが、敷島は恐怖で撃つことができず仲間はゴジラに襲われて死亡させてしまった過去を持っています。

戦争が終わり東京に戻った敷島は孤児を連れた女性、大石典子に出会い3人の共同生活が始まりました。敷島は機雷撤去作業の仕事につきます。

ビキニ環礁で行われた米軍による核実験によりその近海にいたゴジラは被曝します。そのせいで細胞内でエラーが起こり巨大化したゴジラは活動範囲を日本近海まで広げ、出没するようになったのです。圧倒的な破壊力を持つゴジラに、人々は抗うすべを模索します。

深海の圧力によってゴジラの身体にダメージを与えて息の根を止める「海神作戦(わだつみさくせん)」によってゴジラを倒すことに成功します。

一方、物語の中盤で銀座でゴジラに遭遇しゴジラの吐く「放射熱線」の衝撃により吹き飛ばされ死亡したと思われていた典子ですが、運よく生き残っていました。ラストシーン、典子のもとに駆け付ける敷島、典子との再会を果たし抱き合って喜ぶ二人ですが、典子の首筋にはゴジラの背びれのような背びれ痣が浮かび上がっていました。

そして海底ではゴジラの肉片から細胞分裂が始まっていました…。

ゴジラ-1.0感想

普段なら「ゴジラ」シリーズを見るということはしない私ですが、今回観る事になった理由はプロモーション画像が美しかったからです。

全体のイメージがシルバーがベースになっていて、ブルーグリーン系のグラデーションが綺麗だったしほんの少しだけ赤が入っているのも素敵でしたし、「G-1.0」のロゴデザインにも惹かれました。

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画像に魅かれるということがあるのですね、、正直興味はありませんでしたが見てみる事に(ゴジラファンの方、すみません💦)

まあ、キャストの豪華さに驚きましたね。この方たちが出演しているのなら安心して観れる(何の根拠もありませんが)と思いました。

敷島の雰囲気が「エヴァンゲリオン」の碇 シンジを連想させました。
「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ!-やります 僕が乗ります!」

とか

「僕だって乗りたくて乗ってるわけじゃないのに……」

とか?

最終局面では自らゴジラの口めがけて突っ込んでいくのですが、時折見せる暗い面が碇シンジ君と似ているところがあるように感じました。

舞台が昭和22年の日本、どうやって巨大怪獣ゴジラと戦うんだ?ゴジラの方は放射能を浴びたことで特殊な身体に変化していて、最先端の武器を搭載した新型怪獣と言った感じになっていますが、対する防衛側の海神作戦(わだつみさくせん)は心もとない印象で、大丈夫なのか!?と心配になりました。

これまでか?と思ったところに多くの民間船やなんかが駆けつけてきて協力する姿には感動しました。
みんな来た―――――!!!って。

「巨大怪獣と戦って勝つ」というシンプルなストーリーを、大人たちがガチで演じている姿に男のロマンを感じましたし、ゴジラやウルトラマン、仮面ライダーなどのヒーロー的存在は、男性が永遠に男の子でいられるアイテムの1つなのだなとほほえましくもありました。

ゴジラ-1.0キャスト

敷島浩一 / 神木隆之介
戦争から生還するも、両親を失い、荒廃した日本で典子と出会う。
ゴジラと対峙した経験があり、その時逃げたことがトラウマになっている。

大石典子 / 浜辺美波
孤児になった赤ん坊を連れている。戦争帰りの敷島と出会い、敷島の家に居候する。

水島四郎 / 山田裕貴
戦後処理の特殊任務、磁気式機雷を撤去する作業を請け負う船・「新生丸」に乗り込む見習いであだ名は「小僧」

橘 宗作 / 青木崇高
戦時中、海軍航空隊の整備部にいた人物で、敷島と同じ部隊にいた。ゴジラから逃げ、仲間を見殺しにした、と敷島を軽蔑している。

野田健治 / 吉岡秀隆
戦時中、海軍工廠で兵器の開発に携わっていた人物であだ名は「学者」

太田澄子 / 安藤サクラ
敷島の家の隣人。戦争で子どもを失くしている。何かと敷島と典子を気に掛ける。

秋津淸治 / 佐々木蔵之介
戦後処理の特殊任務を請け負う船・「新生丸」の艇長

ゴジラ-1.0典子の首のあざはG細胞/あらすじと感想のまとめ

ゴジラ70周年記念作品でゴジラシリーズでは37作目となる『ゴジラ-1.0』のラストシーン、典子の首筋に現れたゴジラの背びれのような模様が「G細胞」感染によるものであることについての考察と、あらすじ、キャストについてまとめました。

ゴジラ-1.0は現在アマゾンプライムにて配信中!

典子の「G細胞」感染は初めから脚本にあったものではなく、撮影中に山崎貴監督が急な思い付きで描き足されたものであることがわかりました。明らかに次回作を示唆するものであり、明らかにゴジラファンにとっては事の顛末を見届けなくてはならない案件となりました。次作が楽しみですね!

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