Netflix「トロール」は面白い?ネタバレあらすじと感想、北欧の妖精は実在する!

映画

本ページはプロモーションが含まれています

映画「トロール」はNetflixで2022年12月の新着第一弾!ノルウェー発のアクションファンタジー映画です。予告動画のスケールの大きさを見た時から期待で一杯になって、配信が待ち遠しかった映画です。

舞台はノルウェーの山間部、開発による爆破で古代のトロールが長い眠りから目覚めました。トロールが目指しているのは首都オスロ。その目的は?人類は壊滅的大惨事を阻止できるのか?

今回はNetflixで配信されている「トロール」に注目して

・Netflix「トロール」北欧の妖精は実在する!?
・Netflix「トロール」のあらすじ(ネタバレ)紹介
・Netflix「トロール」の感想と考察
・Netflix「トロール」はぶっちゃけ面白いのか?

以上についてご紹介します。

 

 

[作品情報]
作品名  トロール(原題TROLL)
ジャンル ファンタジー・アクション
年齢制限 13+(13歳以上推奨)
監督   ローアル・ユートハウグ
脚本   ローアル・ユートハウグ/エスペン・アウカン
公開   2022/12/01
制作国  ノルウェー
上映時間 103分



Netflix「トロール」は面白い?北欧の妖精は実在する!

映画の紹介をする前に、北欧においてトロールは実在するのか?についてお話します。

トロールは北欧の国々の伝承に登場する妖精の一種で、国によって呼び名も容姿も、することも違います。 デンマークでは白い顎ひげを蓄えた老人、スウェーデンではベルグフォルクと呼ばれ財宝をたくさん持っています。日に当たると石に変わるので、「アナと雪の女王」のトロールのモデルはベルグフォルクかもしれません。
アイスランドでは一つ目の邪悪な巨人、フィンランドのトロールは池から出てきて人を溺れさせます。

いろいろな映画にも登場します。先ほどの「アナと雪の女王」や「となりのトトロ」では可愛いトロール、「ハリー・ポッターシリーズ」や「ロードオブザリング」では邪悪な巨人として登場します。
この様に、解釈は様々ですね。

実在はしないかもしれませんが、不可解な出来事、例えばふっと物が無くなったりする事を「トロールのいたずら」なんて言われています。日常生活の中で息づいている存在なのでしょうね。

Netflix「トロール」は面白い?あらすじ紹介

Netflix「トロール」ネタバレあらすじ/トロールの出現

ノルウェー山間部ではドブレ山脈を通す鉄道の開発が進行しており、住民が開発反対の抗議活動をする中トンネルの発破が! 爆発と同時に巨大な何かが現れました。
「何か」を解明すべく、ノルウェーの首相や将軍をはじめとした対策チームが組まれ、専門家も集められました。その中に古生物学者のノラ・ティーデマンもいました。

現場の映像には、爆発とともに写っていた巨大な人型のシルエットと、うなるような音声が録画されていました。また、民家が竜巻に見舞われたかのように、家半分がごっそり潰されるというニュース、残された巨大な足跡…、この事件の顧問に任命されたノラは現場に向かいます。

現場の惨状を目の当たりにし、住人の「山が動いた」「うなるような音がして、それは悲しい胸が締め付けられるような悲しいメロディだった」との証言を聞いたノラは、民俗学者でトロール研究家の父親トビアスに会いに行きます。

トロールが実在することを学会で訴えて追放されたトビアスと距離を取っていたノラでしたが、この事件で協力を頼むことに。調査で出かけた岩場でついにトロールが姿を現します。

見た事もない巨大な岩の塊についている手足、しっぽ、ぎょろりとした目。歩くだけで、破壊行為をしています。それが、なぜか首都オスロに向かっています。トロールの脅威を排除する為に軍事作戦を決行しますがどれも全く通用しません。

そんな中、トロールは必至で訴えかけるトビアスに反応して一瞬動きを止めますが、更なる砲撃に驚いて動いた結果、トビアスをぶっ飛ばしてしまいます。それが原因でトビアスは亡くなってしまうのですが、ノラに最後に残した言葉が「王宮…王様…信じろ…」 何を意味しているのでしょうか?

攻撃を物ともせずに移動を続けるトロール、向かう先は首都オスロ。ノラは父親を失った悲しみを押さえてトロールの弱点を探り、作戦を実行しますが失敗に終わります。

 

Netflix「トロール」ネタバレあらすじ/王宮の秘密

父トビアスの最後の言葉に従い王宮へ向かうノラと補佐官のアンドレアス、ノラは父トビアスが残した研究ノートに書かれていた「シンディング? 門番」と言う言葉が気になっていました。それを聞いたアンドレアスが「それは王宮の宮内長官リカルド・シンディングだ」と答えます。

トビアスの最後の言葉「宮殿 王様」と王宮の門番の関係性に確信を持ったノラは王宮へと急ぎます。そこで待っていたのはシンディング本人、ノラの父親とは知り合いでした。シンディングに案内された先で見たものはとんでもないものでした。

王宮の地下の岩窟にはたくさんのトロールの骨、頭蓋骨が一面に散乱していました。ノルウェー王国の王宮はトロール一族の王宮があった上に建築されたものでした。「他の王の家の上に王宮を建てると幸運を呼び込む」と信じられており、当時の王はキリスト教布教のために信仰と相いれないものを排除しました。それがトロールだったのです。

トロールは一族が待つ家に帰りたくて王宮に向かっていると確信を持つノラ。子供の頭蓋骨を利用して、トロールの注意を逸らし王宮から遠ざけ、作戦ポイントにおびき寄せる事に成功しました。トロールを囲むように配置した特殊車両の照明が一気に点けられると、トロールは照明灯の光に苦しみ始めました。

作戦は成功し人々は喜びますが、苦しむトロールを見つめているうちにノラは「こんなのは間違っている」と、全ての照明を消し、攻撃を中止するように頼みます。
トロールに向かって必死に訴えます。「帰って」「ここにいたらだめ」「山に戻って」「私たちは追いかけないから」

ノラの言葉を聞いてトロールは動きを止めました。
ところが、夜が明けはじめ太陽の陽が差し始めてしまいました。トロールの身体は徐々に石に変わっていき地面へ倒れすっかり石に還ってしまいました。トロールの目が最後に石に変わる瞬間まで見届けたノラでした。

「他にもまだいるのかな、洞窟の中とか・・・」最後にアンドレアスがつぶやきます。その言葉を証明するようにドブレ山脈の最初の工事現場から例の咆哮とともに新たなトロールがはい出してきます。

トロールはまだいる…。

 



Netflixトロールは面白い?感想と考察

Netflixトロールは面白いのか?、面白くないのか?について、映像、脚本、演出を深堀してみました。おすすめポイントと、うーんなイマイチポイントをまとめています。

Netflixトロールは面白い?感想と考察/映像について

まず、気に入った点は冒頭のロッククライミングのシーン! ロム峡谷の「トロールの壁」と呼ばれる場所です。登っていく人間と巨大な岩壁の対比で自然の雄大さに引き込まれました。

また、トロールをどんな風に登場させるのか、すごく興味がありました。最初は爆破と共にシルエットだけが見えましたが、次には巨大な足跡。そしていよいよその姿が明らかになるのだけど、意表を突いた現れ方に感動しました。

自然の中に溶け込んで擬態化していたので、突然足跡がなくなったのも納得です。トビアスとノラの前に姿を現した時、うわっ!そこにいたのか!?とワクワクしました。
岩山だと思っていたものに突然ぎょろっとした目が開いてぞくっとしました

 

Netflix「トロール」は面白い?感想と考察/脚本について

先にも書きましたが、「トロール」はいろいろな形で伝承される妖精ですが、この映画におけるトロールは知能が高い種族です、そして描かれたのはトロールを主役にした壮大な「家族愛」だと感じました。

かつてノルウェー王のオーラヴ2世(在位:1015年〜1028年。キリスト教の聖人としても知られる)は国内のキリスト教化に伴い、その教えに相容れない存在であったトロール王の一族を粛清すべく虐殺を実行。さらに一人だけ生かした息子を囮にしてトロール王をおびき出し、ドブレ山脈の深奥へと封印してしまったのです。

作中のトロールはオーラヴ2世によって迫害を受け、おびき出され封印されたトロール王。 爆破によって目覚めさせられ、目覚めてはみたが家族も仲間もいない「別世界」のような世界にいるトロール、「一人だけ生かされた」という息子を探す父親でもあります。

名前はあったのでしょうか?あったはずですね。
王宮の地下の岩窟で見たトロールの骨や頭蓋骨は何体もありましたので、多くのトロールがいて家族としての形があり、生活が営まれていたと思われます。

トロールの存在を信じて研究を続けてきたトビアス・ティーデマン、そんな父親の考えを「おとぎ話の空想だ」といい距離を置いてきた娘ノラ。ノラが父親と距離を置きたかった理由はわかりますよね。

でも母親を亡くした幼い少女だったノラを一生懸命育て、強い心と冒険心を持たせてくれた父トビアスの愛の深さはどんなに距離を置かれていても、消えることはありませんでした。ノラとまたトロール探索の冒険に出れることをとても喜んでいましたから。

そしてついにトロールと遭遇するのですが、めちゃくちゃ驚いた反面、「ほらね、いたでしょ」と得意だったことは間違いありません。でも、どうする??? 居たらいたで、困ります。

トビアスはノルウェー王国によるトロールへの迫害の歴史を知っていたからこそ、目の前にいるトロールが封印された王だとわかっただろうし王であり父でもあるトロールの悲しみに寄り添おうとしたのでしょう。トロールの前に進み出て一生懸命説得します。それを感じ取ったのか、トロールはトビアスの呼びかけに応えました。

終盤でノラは攻撃を受けて苦しむトロールの姿に耐えれなくなり、父トビアスと同じようにトロールの前に身を投げ出し山に戻るように説得します。トビアスがトロールを守りたかったように、ノラも父親のしたようにトロールを守る事で、トビアスに報いたかったのだと思いました。

Netflix「トロール」はぶっちゃけ面白いのか?

映像は迫力ありました!

が、脚本は既視感は否めません。例えば古生物学者になったノラが専門家として協力要請されるところは「ジェラシックパーク」の最初のシーンとよく似ていたし、変わり者の父親トビアスのような山奥に引きこもっているプロフェッショナルな存在にヘリでやってきて助言を求めるのも、よくある設定です。

演出は正直に言って微妙です。前半はとてもよかったのですが、中盤以降気になる演出が目立ちました。

トロールが教会の鐘の音を嫌がる、という事を突き止めたのは良かったですが、作戦がザルでした。教会の鐘をヘリにぶら下げて、トロールの周りを取り囲んで鐘を鳴らす、という作戦はないでしょう?ありえなさ過ぎて失笑。 不用意に近づきすぎて、トロールに叩かれて墜落。

作戦本部のIT担当の女性も真剣さが足りないし、簡単に手を加えられる発射コードってどうなの?

軍のクリス大尉の行動も曖昧でした。政府の作戦が展開中にもかかわらず、ノラの電話一本で作戦から離脱し、いつの間にか民間自警団のような人たちとタッグを組んで新たな作戦を展開するし。

しかも準備の時間がないというのにみんなを集めて、「俺たちは戦わずに諦めるのか?俺たちは恐れに打ち勝てないのか?敵にこう言ってやれ、出ていけー!!!」「おー!!!」なんておっぱじめます。

いやそんな事より、トロールに備えて準備しなさいよって感じです。

トロールの最期も、あんなに苦労して設置したライトに照射されるも、結局は陽が昇って太陽の光で消滅。という結末はなんだかあっさり過ぎて物足りない感じでした。

最後にはトロールが消滅して平和が取り戻された、と思いましたが最初の出現地点では他のトロールが覚醒したようです。これも予測可能な展開。もしかしたら次回作の予定があるのかもしれませんが、もしそうなら演出、よろしくお願いします。と言う感じです。

 

Netflix「トロール」まとめ

今回はNetflix「トロール」に注目して、

・Netflix「トロール」北欧における妖精の存在は暮らしに根付いた言い伝えがあり、国によって地域    によっても違うトロール像がある。
・Netflix「トロール」のあらすじ(ネタバレ)紹介

・Netflix「トロール」の感想と考察 映像の素晴らしい部分と演出の物足りない部分。

・Netflix「トロール」はぶっちゃけ面白いのか?については根底にあるテーマは心打たれるものがあって感動する場面もある。

以上についてまとめました。
最後までお読みくださりありがとうございました。(Pinoko編集部)

 

コメント