NHK土曜ドラマ「探偵ロマンス」は舞台は大正8年の帝都で繰り広げられる若き江戸川乱歩の探偵活劇の最終話・第4話。え?本当にこれで終わり?真実は明らかになったのか?を知りたい方におススメの記事です!
この記事でわかる事![]() 探偵ロマンス最終話考察と感想 探偵ロマンス最終話続編予想 |
探偵ロマンス最終話のネタバレあらすじ
「あなたの大切な相馬久代殿を頂きます」と書かれた予告状を受け取った白井三郎(草刈正雄)は平井太郎(濱田岳)と共に赤い部屋に駆け付けます。が、久代(美摩子)は無事でした。本当の狙いは外務次官の後工田と気づいた二人は後工田邸に急ぎます。
しかし、すでに狭間警部の部下笠森(浜田学)の手引きで屋敷内に侵入した郷田初之助(泉澤 祐希)がピストルを後工田に向けていました。「イルべガンの巣」を印した地図を出せと要求します。そしてピストルの音。
撃ち損ねて腰を抜かす初之助を逃がし、代わりに笠森が後工田にとどめを刺してつぶやきました「南無阿弥陀仏」 一連の事件の犯人が笠森だったことがわかりました。
逃げた初之助は三郎に「(今なら)まだ戻れる」といわれて、揺らぎますがそこに住良木が初之助を迎えに来ました。一瞬迷った初之助でしたが住良木の車に乗り込んで遠ざかります。
住良木に保護されたと思われた初之助でしたが、住良木は「腑抜けた役人に天誅を下した立派な若者、と言う物語ができましたね」と、物語を完成させるために笠森に殺させました。初之助の最後の言葉「名探偵明智小五郎が必ずお前を捕まえる」
そして、新聞記者の梅澤(森本慎太郎)によって初之助の遺体が発見されてことを知らされる太郎。
愕然とする太郎に「お前はどうするんだ?」となげかける梅澤。「この世の真実を書くんだろう?」
こんな時なのに物語が止まらない。あいつがなんで怪盗のもとに走ったのか?どんな気持ちだったのか?闇の中にいたのか?幸せを感じていたのか?次々と頭に浮かんでくる。きっと初之助は僕のこういうところが大嫌いだったんだ。と絶望する太郎に誰かの望み通りに生きることはできないという三郎。
いろんな色がまじりあっていろんな音を奏でる。他人の人生を塗りつぶすやつは許せない。たった一人にしかない物語を太郎の言葉で描けば初之助は救われるかもしれない。と太郎に言いながら自分に向き合う三郎でした。わからない、だから知りたい。
三郎は街で聞き込みをし、怪盗の居所を突き止めました。そして太郎を伴って乗り込んでいきます。隆子は正装した太郎のシャツの袖に「きっとこれがお守りになります」とカフスを付けました。必ず帰ってきてください。と見送りました。
そのカフスはA公園のバーKのマスター伝兵衛(岸部一徳)から言付かったものでした。きっと何かの仕掛けがあるのでしょう。
#探偵ロマンス 最終話
吃驚したのが、住良木 #尾上菊之助 が心底悪い奴で、太郎の友人である初之助 #泉澤祐希 が本当に殺された事。これが普通のサスペンスドラマなら何と云う事もないが本作のタイトルは探偵ロマンスなのだ。そんな馬鹿なをやってる筈なのに底はシリアス。白井三郎名言集が望まれる。 pic.twitter.com/rDZdq8U93x— 二市アキラ (@Ila8jN) February 13, 2023
太郎、三郎、そして警部の狭間も合流し、住良木の隠れ家へ乗り込みます。そこで繰り広げられるアクションの数々はまあ長尺で驚きました。美摩子さんが参戦してきたときはカッコよかったです!!!
#探偵ロマンス 最終話
初之助は洗脳されて住良木に殺されたの?
本当?今日の見所は拳銃も刀もDマイトもビー玉も…何でもありのアクション‼️
キャー飛んだ!思わず👏👏太郎は江戸川乱歩と名乗り明智小五郎と小林少年、怪人20面相の物語を書くのだ。
続編が見たい💞#濱田岳#草刈正雄#尾上菊之助 pic.twitter.com/ml7USC97UV— もねらぶ (@R6zPavqoDwCmXzs) February 11, 2023
住良木に追い詰められて危機一髪な状況ですが、ここで太郎の独り語りがとても説得力がありました、しかも住良木の撃つ球数を数えながら。三郎との行動でしっかり学んでしました。
8発目を聞いて飛び掛かる三郎、そして住良木と一緒に落ちていく…!
―――生まれてきた意味を与える、それがそんなに悪い事だったでしょうか?という住良木
に三郎が言ったセリフが胸に響きました。
―――生まれてきた意味なんてねえよ、生きてるだけで十分だ。
逮捕された住良木の最後の言葉「人は罪深い、味わうともっと欲しくなる…」単なる悪あがきではないような…?
バーKで集う三郎、美摩子、太郎、そこに遅れて隆子がやってきます。来る途中、呼び止められて「お嬢さん、明智小五郎と言う探偵をご存じないですか?」と聞かれたと、そしてその人物は緑色に光る八角形の綺麗な指輪をしていた、と言うのです。
三人はざわつきます。イルべガン。三郎と太郎は慌てて表に出ます。そこに居た美しい男装の麗人、指にはイルべガンの卵が。二人に向かって丁寧にお辞儀をし、そっと微笑んで立ち去りました。
男装の麗人
一瞬の出演、市川実日子さん!#探偵ロマンス pic.twitter.com/kzwXgoI1Y8— 🦆🐶shiho💕🐰🏺💐🍡 (@shihorin0321) February 11, 2023
終わり。
探偵ロマンス最終話考察と感想
最終話を見終わってまず最初の感想は、「ここで終わるつもり???」でした。ツイッターの投稿を見ると高評価がほとんど。自分の見方がおかしかったのか?と逆に疑問に思いました。
正直な感想で恐縮なのですが、がっかりの一言。あんな長尺のアクションシーンはいらないし、もっと伏線を回収してほしかった。
探偵ロマンスは平井太郎が江戸川乱歩になる物語なので、ラスボスが他人を物語として見てしまうような、ある意味主人公と似ている人間なの納得感あるし、最後のチープなアクションも乱歩の小説みたいで面白かった。でも、最終話に詰め込みすぎて訳分からんなるので、3話と4話の間に5、6話欲しかったなあ
この感想、私と同じ感覚の人がいてホッとしました。「3話と4話の間に5、6話欲しかったなあ」全くその通りです。あれだけの伏線を敷いておいて、回収するためにはもっと回が必要なほどの内容です。
10年前の事件の概要が全くわからないし、住良木とお勢さんは同一人物だという事は3話でわかったけど、実際にどんな関係性だったのか? この部分が明らかにならない限り、全部もやもやしたままなんですが。
美摩子の姉と三郎の関係もただ探偵と助手と言うだけで、それ以上はわからない。そして何よりも「イルべガン」「ロマノフの財宝」についても明確にはされていません。「巣」とは何か?怪盗組織的な何かなのか?シベリアに行かないと完結しないのではないか?などのいろんな疑問が湧いてきます。
また後半30分の銃撃戦からのアクション系エンタメへの移行が過ぎたようにも思いました。その中での太郎の独り語りのシーンもあってなんとか両立していてように見えましたが、ストーリーがしっかりしているので、アクションは少しでよかったのにとも思いました。
すっごいアクションを見慣れている昨今の視聴者にとっては、かなり物足りないものだったでしょうが大正時代のアクションとして見るのであればあの程度でいいのかなとも思いました。
探偵ロマンス続編予想
さて、一番知りたい事は「探偵ロマンス」の続編はあるのか?ですね。まさか、あれで終わりなんてことはないでしょう。
探偵ロマンスの続編はあるのか?
最終回の最後に、謎めいた男装の麗人(市川実日子)が登場。その指には、警察に逮捕された住良木(尾上菊之助)が所持していて、警察に回収されたであるはずの宝石「イルベガンの卵」。
平井太郎(濱田岳)と白井三郎(草刈正雄)が後を追い始めたところでエンドロールとなりました。
制作当初の2022年11月に発表された内容では「2023年1月21日(土)スタート 毎週土曜 総合 夜10:00~10:49 <全4話>」となっていますので、視聴率が悪くて4話で打ち切り、ではなく始めから4話構成です。
このドラマを企画・演出した大嶋慧介氏によると
「まだ物語は続くということを強く印象づけたかった。男装の麗人は住良木が変装した人物なのか、それとも新しい人物なのか、想像して楽しんでいただければ」
はい、その作戦は大成功です!物語は終わっていないと思うし、市川実日子さんの演じる男装の麗人は何者なのか?想像して楽しんでいます。
でも、想像して楽しむけれど「わからない、だから知りたい」です。脚本に何度も登場させたセリフですよ。この言葉、充分過ぎるほど視聴者に浸透しています。
住良木だとしても新しい怪盗だとしても、イルベガンの卵を持って太郎と三郎の前から去って行った以上、事件は解決しておらず、物語は終わっていないことになります。
探偵ロマンス 続編の構想
制作統括の櫻井賢氏のよると
脚本の坪田文さんがお持ちのセカンドシーズンの構想の中に男装の麗人が出てきておりましたので、市川実日子さんに交渉した際にも、実は「あそこだけで終わる役ではないです」という風にちょっと風呂敷を広げて交渉しています。みなさまの反響にかかっておりますのでよろしくお願いいたします
セカンドシーズンの構想はあるという事。
市川実日子さんにはあそこだけで終わる役ではないですと告げてある。
最後に「みなさまの反響にかかっております」
この事から、結局は視聴率次第という事なのですね。視聴率はまだ公表されていませんが続編にいたるほどの視聴率が稼げていたらいいと思いますね。
「探偵ロマンス」は「スルメ作品」、何度も見返して堪能してほしいという事です。それを考えると、伏線が回収されていないの作戦の一つなのかも?何度も見返して視聴率アップ!?
探偵ロマンス続編の構想 具体的には?
江戸川乱歩自身は「探偵ロマンス」で描かれた時期以降に村山隆子さんと結婚し子供も設けますが、小説では食べていけておらず、一家で大阪の実家に帰ります。
作家としてデビューするも、うまくいかず戦時中は検閲で作品を出さなかったりと、なかなか成功できずにいますが、制作ではその時期を題材にして「姿をくらまし、裏で怪盗と対決している」と言う構想もあるそうです。そうなるとシベリアのイルべガンの巣に行くのかもしれませんね。
また、脚本家の坪田文さんは「探偵ロマンス」以前の住良木と白井三郎の濃密な関りを書いており、そこでは非常に屈折した生き方をしてきた住良木は、三郎に対しての憧れや、三郎の誠実さに恋い焦がれて、愛されたいと思う反面、負けたくない、という両極端な気持ちを持つ複雑な人物像で描かれています。また、三郎が平井太郎を可愛がることに対して太郎に対する嫉妬心も持っています。
今後もし再び住良木が登場することになるとしたら(なるに違いない!)憎悪や愛情、憧れや嫉妬心などの相反する心情がどんな風に描かれるのかが楽しみですし、そこを描いてくれないと完結しない気がします。
大きな謎を残して去っていった男装の麗人。
演じられた #市川実日子 さんはとってもチャーミングな方で、オフショット撮影の時間ではいつもたくさんポージングをしてくださいます🍓#濱田岳 #探偵ロマンス #土ドラ #オフショット pic.twitter.com/VOaP2msJiT— NHK大阪放送局 (@nhk_osaka_JOBK) February 11, 2023
探偵ロマンス続編いつ?市川実日子の男装の麗人の正体は誰?あらすじと感想のまとめ
探偵ロマンス最終話、疑問だらけのまま終わってしまいました。続編を望むファンとしては制作側が探偵ロマンスは「スルメ作品」と言われるごとく、何度も見返して、まだまだ隠されているかもしれない伏線を探りつつ、視聴率アップに貢献したいと思います。
この記事では
探偵ロマンス最終話のネタバレあらすじ
探偵ロマンス最終話考察と感想
探偵ロマンス最終話続編予想
以上についてリサーチしました。また、探偵ロマンスの再放送・見逃し配信情報、相関図など知りたい方はこちらの記事をおススメします。まるっと全部わかります

最後までお付き合いくださってありがとうございました。〈pinoko編集局〉