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小林聡美さん主演の映画「山のトムさん」は家族としての暮らし、周りの人たちとのつながりや動物や自然とのかかわり方を通して自分の内面に向かって行く、そんな映画です。家事や育児、仕事で忙しい日々を送っている人、田舎暮らしにあこがれている人、または猫にネズミを捕らせたい人必見です!今回は特に「家」と「インテリア」に注目しました。
この記事でわかる事 |
山のトムさんの家とインテリア
小林聡美さんが出演しているどの作品にも共通して言えるのは、魅力的なロケーションと「家」や「インテリア」です。本作「山のトムさん」の舞台になった民家も映画のためにリノベーションしたのではなく、実際に田舎暮らしを実践しておられるオーナーさんのお宅を1か月借りてロケが行われたのだとか。
縁側のある平屋の母屋を正面にコの字型に別棟と倉庫、庭があってその続きに畑がある。そこでは暮らす分の野菜を育て、ヤギや鶏を飼って卵やチーズを得る。人間と動物と自然が共生している暮らしぶりがひと目でわかる、そんな素敵な民家です。
このお宅の素敵なところは、たくさんありますがまず縁側がいい。映画でも縁側でのシーンが多かったですね。縁側は人々をつなぐ場所。ご飯を食べたり、お昼寝したり、お茶したり、夜空を見上げたり。中でもない外でもないわくわくする場所です。
次に挙げたいのが、土間です。板張りにリノベーションはされているようですが、靴のまま出入りできるところ。 農家にはよくある構造ですが、農作業の合間にいちいち履物を替えずにご飯が食べれたりします。
台所にはかまどがあって羽釜でご飯を炊けるようになっています。ダイニングも、その続きでです。薪ストーブがあって食卓テーブルが置いてある空間が家の中心、一方は台所、表側は外の縁側にそった廊下、そして囲むようにある部屋。
さすがにかまどのあるお宅は少ないでしょうね、田舎暮らしでは憧れのしつらえです。かまどや薪ストーブと言ったインテリアが、オーナー様のセンスと感性のよさがうかがえます。
縁側や畳の間は一段高くなっていて、座るのにはちょうどいい高さ。
バリアフリーって言うのも大事だけど、こんな風に家の中に階段ではない段差があるのって、なんだか素敵。歳とったら踏み台とか必要になりますが💦
「山のトムさん」
作家のハナは甥、友人のトキとその子供と山の中で田舎暮らしを始める。そこへ加わるのはネズミ退治のためにやって来た猫のトム。緩やかに進む丁寧な日常が心地良い。自由な猫、気持ちの良いおにぎり、散歩、ご近所さん。自然とお腹が空いて、どこかへ帰りたくなるような優しい作品。 pic.twitter.com/AoTSfelDg6— (@kamahensorede) August 30, 2021
古民家を大きくリノベーションするわけではなく、ふすまや畳、土間、障子などを活かしたままでモダンなインテリアにしている例として参考になるのが「山のトムさん」というドラマ。 pic.twitter.com/kZLSa2NCFX
— 麦っこ (@mugimugimugikko) October 21, 2020
その他の家具や照明、食器はなどは演出でしょうが、これらのインテリアがどれもシンプルかつおしゃれでどこのメーカーのものか知りたい人も多いでしょうね。部屋の広さの割には照明も多く使われていて、映像の雰囲気が柔らかくなっていましたね。
みんなが集まってご飯を食べたりお茶を飲んだりする丸い大きなテーブルは「パンとスープとねこ日和」にも登場していました。
この丸テーブルはいい仕事してますね!小林聡美さんにおいてはお馴染みのテーブルでしょうから、演技も自然で、ただ普通にご飯食べてる人♪
スツール、安楽椅子などのお店「巣巣SUSU」さんの家具も使われているそうです。
ヤギのメ―(きずな)とシロ(モー)の小屋は演出によるものでしょうか?いい色で塗ってありますね♪
山のトムさんのロケ地はどこ?
長野県の諏訪郡富士見町小六区周辺にある民家がメイン舞台となり撮影が行われました。ほぼ、移動することなく撮影が行われましたので、ロケ地としてご紹介できる物件は非常に少ないです。
信濃境駅
ハナ(小林聡美)がアキラ(伊東清矢)を迎えに行って降り立った駅
中央本線 信濃境駅🚃
東京から来ると長野県で最初の駅がここ🍎 標高922mと沿線きっての高所にあります。
豊川悦司主演「青い鳥」の舞台になった駅舎でもあり、ドラマで使われた清澄駅の看板もありました。
駅前に小さな商店街が続く、静かな高原の木造駅でした☺️
2012-8-26 長野県富士見町にて pic.twitter.com/oQf3MH9xoB
— さわやん (@railway_sawayan) August 8, 2022
中央本線 信濃境駅 長野県諏訪市富士見町境7810
豊川悦司主演「青い鳥」の舞台になった駅舎です。
よろず屋
もたいまさこさんが店主の駄菓子屋さん
清水屋商店
所在地 〒407-0322 山梨県北杜市須玉町下津金1105 TEL 0551-46-2012
山のトムさんのあらすじ(ネタバレ)
東京で暮らしていたハナ(小林聡美)は、友人のトキ(市川実日子)、トキの子どもトシ(佐々木春樺)と、田舎で野菜を作りながら生活しています。ハナの本業は作家か脚本家のようです。 そこに中学を卒業したばかりのハナの甥アキラ(伊東清矢)が加わり、4人の新しい家族の暮らしが始まります。
近くに住んでいるゲン(光石研)とシオリ(高橋ひとみ)の夫婦は何かと相談に乗ってくれて、心強い友人です。
畑もまだ初心者クラスなのに、鶏を飼ったり、ヤギを飼ったり。。。ゲンに大丈夫?と心配されますが卵を収穫したり、ヤギのミルクでチーズを作る事に想像を膨らませるハナ。
トムさんが来た!
家にネズミが居つき、天井裏を走り回るやら、物を齧るやら、被害が出始めます。シオリは猫を飼うのが一番!とハチワレちゃんの子猫を連れてきました。シオリ曰く、ネズミを取るように育てるためには抱っこはしちゃだめ!
そうは言われたけど、あまりの可愛さにみんな内緒でかわるがわる抱っこします。そうなるよね~♡ハナによって「トム」と命名されたやんちゃな猫トムに少しだけ振り回されつつ、成長を見守るみんな。
大きくなってもなかなか鼠を取らないトムさん、トキさんは「なんでだろう?誰も抱っこなんかしていないのにねぇ?」なんて言っていますが、自分も抱っこしていましたしね。そんなトムさんでしたが、ついに役目を果たします。
えせナチュラリスト・イノグチ
「せんせぇ~い!」ときゃんきゃんした若い女性が突然訪ねてきました。編集者のイノグチ(木南晴夏)です。ちょっとだけ高めの声が耳障りな感じです。紹介されてトキさんは「何だこの宇宙人は?」的な目で見ています。場違いすぎるんです。
イノグチはハナの暮らしぶりに興味深々で見に来たのでした。「田舎って素敵ぃ~~空気おいしいぃ~~」みたいにいちいちオーバーアクションのイノグチに子供がいると聞いて驚くトキさん(笑)
オーガニックな暮らしに憧れているんですよぉ~と言った割に、家にネズミが出る、と聞いて慌ててホテルに帰らなきゃ、と言い出すイノグチ。田舎暮らしに憧れてるなんて二度と言わないでしょうね。
ヤギが逃げた
買い物帰りのハナとアキラ。 高校に進学せず叔母さんの畑の手伝いをしているアキラ。どんな事情だか分かりません、迷走中といったところ?
「なんでも思い通りに行かないけど、それも面白かったりする、近い時間ばかり見ていたらかえって何も見えてこないものよ。はるか遠くを見られたりすれば近くが見える時もある、ぼーっとでもいいから。」
それから数日後、ヤギたちの逃走事件が発生! みんな大慌てであちこち探し回りました。ヤギたちは裏のお年寄りの畑で植えたばかりの苗を食べているところを発見、無事保護できましたが、その畑の持ち主にアキラはひどく怒られて落ち込みます。
食べたのはヤギで僕は関係ない、もう面倒を見るのは嫌だ、と言うアキラにやると決めた事は最後までやらなくちゃ。とハナは言います。
しばらくはヤギの世話も畑の手伝いもできなかったアキラですが、よろず屋のおばちゃん(もたいまさこ)と偶然会う事があって話した事で心がほぐれたようです。
夜、縁側に座り夜空を見上げるハナとトキさん
読んだ本の言葉を思い出すハナ
自由、本、花、月がある これで幸せでない人間がいるだろうか
楽天家はドーナツをみて悲観論者はドーナツの穴を見る
くすりと笑うトキさん
「明日からもよろしくね」
「こちらこそ」
山のトムさんのキャスト
ハナ
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小林聡美 こばやしさとみ 生年月日 1965年5月24日(57歳) 東京都出身 156cm AB型 所属 シャシャ・コーポレイション |
トキ
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市川実日子 いちかわみかこ 生年月日 1978年6月13日 44歳 A型 所属 スールキートス |
アキラ
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伊東清矢 いとうせいや 生年月日 2000年6月11日 23歳 ふたご座 出演作品 もらとりあむタマ子 |
トシ
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佐々木春樺 ささきはるか 生年月日 2008年4月13日 14歳 151cm 所属 ワイケーエージェント 出演作品 花子とアン 半分、青い |
トムさん
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本名 トム 種類 白黒ハチワレでセルカーク・レックス 所属 動物プロダクションZOO |
ゲン
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光石研 みついしけん 生年月日 1961年9月26日 61歳 173cm A型 デビュー作品 「博多っ子純情」1978年 所属 鈍牛倶楽部 Instagram 光石研 (@kenmitsuishi_official) |
シオリ
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高橋ひとみ たかはしひとみ 生年月日 1961年8月23日 61歳 166cm A型 デビュー 舞台「バルトークの青ひげ公の城」1979年 所属 ホリプロ・ブッキング・エージェンシー Instagram 高橋ひとみ (@hitomi_momoe) |
よろず屋のおばさん
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もたいまさこ 生年月日 1952年10月17日 70歳 O型 デビュー 1979年、劇団3○○(さんじゅうまる)を結成 所属 シャシャ・コーポレイション |
獣医
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ベンガル 本名 柳原 晴郎 やなぎはら はるを 1951年8月17日 71歳 170cm AB型 1976年に劇団東京乾電池を結成 所属 ノックアウト |
イノグチ
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木南晴夏 きなみはるか 夫は俳優の玉木宏 生年月日 1985年8月9日 37歳 162cm A型 出演作品 20世紀少年、アルキメデスの大戦、マチネの終わりに |
メー
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本名 きずな |
シロ
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本名 モー きずなの子供 |
トムさんは「旅猫リポート」にも出演しています。
#福士蒼汰×猫!映画『旅猫リポート』予告編
https://t.co/ShrEDbPIK1
#Actor #俳優 #福士蒼汰 pic.twitter.com/hTvtuwvBpm— VIVIZINE (@vivizine) February 10, 2023
山のトムさんインテリアとロケ地”いなか暮らしと猫にネズミを捕らせる方法の感想とまとめ
山のトムさん作品概要
映画「山のトムさん」は1957年に出版された石井桃子(代表作はのんちゃん雲に乗る)の原作「山のトムさん」を群よう子脚本により2015年に制作されました。監督は上田音さん。
小林聡美さん主演の作品に共通するスローライフ的で、特別大きな事件も起こらない日常が描かれています。
登場人物の関係性はあいまいです。作家らしき人、甥っ子は高等学校に進学していないようだし、若い母親はどうやら夫がいないみたい。
ですが、あるがままを受け入れお互いに支え合う絆はしっかりそこにある。見る側は、どんな関係なんだろう?と、気にはなるけど詮索するのがどうでもよくなるくらい自然に家族としての暮らしがそこにはあるのです。
そして暮らしの中心にいるトムさんの存在がみんなの心を1つにつなげている役目を見事に果たしていましたね。ネズミ対策に飼い始めた猫ですが、みんなの関係を円滑にほんわりと和やかにまとめていたと思います。
途中から野良猫のちびも加わって、人間社会と同じように猫社会でのつながりもできました。人間に飼われている猫ではなくて人間と一緒に生きている自由な猫と言う感じが強く表現されていたと思います。
いなか暮らしの現実
「田舎暮らし」にあこがれを持って都会から田舎に拠点を移した主人公のハナと友人のトキさん。加えて、甥っ子や子供はいるけど夫はおらずシングルです。 似たような境遇で、同じように田舎暮らしに興味を持っている女性は少なくないと思います。
実際、私自身もシングルで田舎暮らし。なのでこの作品には思い入れが強く、実際の田舎暮らしを通して激しく同意できるところは、そうそう、確かにねとうなずきながら、逆に「ありえん、ないない。」と言う演出もあってそこに関しては映画だからできるのよね~、なんて羨ましく見させて頂きました。
本作の畑は草も程よく取られていて、よく管理されているなと感心しました。確かにハナとトキさんはしょっちゅう畑に出てしゃがんで作業しています。そこは実際の田舎暮らしに沿ってるなと感心しました。
逆に、こんなことしたら大変よ、でも羨ましい~と思った事があります。
それは、縁側や玄関の戸をあけっぱなしにしている事。でも実際に開け放しておくと、蚊とかハエとかその他様々な虫たちが入り放題で後が大変です。これこそ撮影だからできる事ですね。
実際の映像に、食事をしているシーンで何かの小さな虫がふら~~~と飛んでいる姿が映り込んでいましたが、そうそうこれこそが現実よ、なんてくすっと笑えました。
また、炊飯器じゃなくてお釜でご飯を炊く、というのがよかったですね。ロケ先のお宅にかまどがあったからこその演出でしたが、細部にわたって極めているなぁと感心しました。我が家にもかまどが欲しい!!!かまどで炊くご飯、美味しいに決まってますもの。
最後に小林聡美さん作品の醍醐味の一つとして「アドリブ」があります。ここ、絶対セリフじゃないよね、っていう会話の数々が本当に自然です。食卓を囲むシーンや、道を歩いているシーンではアドリブ多めだったのではと思うのです。
今回使われた丸テーブルは「パンとスープとねこ日和」でお店の二階の自宅スペースで使われていたテーブルと同じものです。同じ家具でも全く違和感なくそれぞれの作品に溶け込んでいて、テーブル、いい仕事してるな!って感じでした。他の作品にも登場していないか、注意して観てみますね♪
海べり、川のそば、山の中、そこらにありそうなロケーションの中にあるカフェやペンション、街角の一軒家や民家、そして素朴でシンプルなインテリアに、飾りっけがなくて機能的な道具、でもおしゃれ。
「山のトムさん」の暮らしの中にある、目に見える風景や家の中のコーナーやインテリア、時間の流れや空気の動き、風や匂い、そんな要素がドラマや映画ではギュッと凝縮されていて、観る私たちに色濃く映ります。
でもよく見たら私たちの暮らしの中にもそんな部分がひとつやふたつはあると思います。普段は気が付かないだけで。身近にあるそんな何気ない瞬間を探して大切にしたいと思いました。
現在配信されている動画サイトは「Hulu」「U-NEXT」です。新規でしたらお試し視聴ができますのでチェックしてみてください。
以上で「山のトムさん」の感想とまとめを終わります。
この記事では
山のトムさんの家とインテリア
山のトムさんのロケ地
山のトムさんのあらすじ(ネタバレ)
山のトムさんのキャスト
をまとめました。
また同じく小林聡美さんが演じる「テンコ」が営むペンションにやってくる泊り客との触れ合いを描いたドラマ「ペンションメッツァ」のロケ地やあらすじをまとめました。「ペンションメッツァ」がどこにあるのか?どんな客が訪ねてきたのか?知りたい方はぜひお読みください!特に第6話の「むかしの男」は不思議な感覚のおすすめエピソードです。
最後までお付き合いくださってありがとうございました。〈Pinoko編集局〉
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