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Amazonprimeで独占配信中の大人気ドラマ『ロードオブザリング：力の指輪』ドラマの内容だけではなかなか理解できない部分があります。そこで今回は登場人物に焦点を当ててより分かりやすくまとめてみました。
今回注目したのはエアレンディルとエレンディルです。よく間違えられますよね、似た名前なのでこんがらがります。結論から言うと同じ血筋ではありますが、それぞれ別の人物です。エアレンディルとエレンディル、どういった人物なのか？そしてそれに伴うヌーメノールの歴史についても見ていきましょう。
ロードオブザリング力の指輪エレンディルとエアレンディル
空を航海するエアレンディル
まず、「太陽の時代」第一紀、人間である父親トゥオルとエルフの姫イドリルの間に半エルフとしてエアレンディルは生まれました。
エアレンディルが生まれた頃は「宝玉シルマリル」を巡る冥王モルゴスとの戦い「宝玉戦争」でエルフらは劣勢で望みがないくらい追い詰められていました。
エアレンディルは成長し、ヴァラール神が住まう「アマンの地（不死の国）」へ辿り着き、ヴァラール神に中つ国を助けてくれるよう頼みました。
エアレンディルの願いを聞き入れたヴァラール神は中つ国へ進軍し、モルゴスを捕らえ追放しました。
しかし、人間が立ち入ることのできないアマンの地（不死の国）に立ち入った事で、ヴァラール神はエアレンディルが中つ国に帰ることを許さず、額にシルマリルを付け空を航海する運命を下しました。光を放ちながら航海するエアレンディル、これが金星「明けの明星」「宵の明星」の正体とされています。
ヌーメノールの成り立ちとエレンディルの誕生
エアレンディルには半エルフで双子の兄弟、エルロンドとエルロスという息子たちがいます。
第一紀の終わりに冥王モルゴスが滅んだ後にヴァラール神は半エルフたちに、不死のエルフになるか人間になるかを選ばせました。
エルロンドはエルフになることを選び、裂け谷の領主となります。
エルロスは人間の道を選びます。
そしてモルゴスと闘った褒美にヴァラール神から土地を与えられました。
それがヌーメノールです。
「太陽の時代」第一紀525年、エルロスは一緒に戦った人間たちを率いて与えられたその島に移りヌーメノール王朝を創り、初代の王となりました。
ヌーメノールの4代目の王タル・エレンディルには第一子に女子が生まれました。名前はシルマリエン。しかし、王位継承が男子のみだったので、ヌーメノール国を継ぐことが出来ず、
ヌーメノールの西海岸にある地「アンドゥーニエ領国」のエラタンと結婚します。
エアレンディルの血はヌーメノールの初代王エルロスへ、そしてシルマリンとエラタンの子に引き継がれエレンディルにつながるのです。
エレンディルは第二紀3119年にアンドゥーニエの領主アマンディルの子として生まれました。
エレンディルの名前はエルフ語で「エルフの友」、「星を愛する者」という意味です。
最後のアンドゥーニエの領主となります。
「力の指輪」ではヌーメノール国の航海士として登場しています。
エルフのガラドリエルと共にサウロンの脅威から南方国を守るために海を渡ります。
息子はイシルドゥアとアナーリオン。エアリエンという娘も登場しますが、原作にない人物です。
ロードオブザリング力の指輪ヌーメノールの滅亡とエレンディルの建国
海に沈んだヌーメノール
ドラマシリーズでヌーメノールの滅亡が描かれるのかはわかりませんが（恐らく、シーズン2で描かれると予測します）、ヌーメノールの摂政女王ミーリエルの顧問官ファラゾーンは原作では、ミーリエルと強引に結婚して王位を奪います。
そして、ヌーメノール25代目にして最後の王となります。
中つ国ではサウロンの力は強く、ほとんどを支配しましたがヌーメノールから来たファラゾーン王の率いる軍は強く、サウロンは降伏しました。その後、ヌーメノールに捕虜として連れてこられたサウロンは言葉巧みにファラゾーンに取り入り思い通りに操るまでになりました。
ファラゾーンはサウロンにそそのかされ、人間が入ってはならない不死の国アマンへ侵入したため天の怒りをかい、ヌーメノールは海に沈められ、滅亡しました。
これより以降、平面だった世界は「万物の父イルーヴァタール」によって球体に創り変えられて、不死の国アマンに人間はたどり着けないようになりました。
エレンディルによる建国
ヌーメノールが沈む前に、エレンディルと彼の子イシルドゥアとアナ―リオンと彼らの支持者らは9隻の船で海を渡りました。
この時に、エレンディルの父アマンディルがエルフから贈られた7つのパランティール（パランティーアともいう）と白の木「ニムロス」の実を持ち出し、守ることに成功しました。
そして第二紀3320年中つ国の北方にアルノール、南方にゴンドールを建国しました。
7つのパランティールと白の木「ニムロス」については次の機会に詳しく解説します。
エレンディルは北方国アルノール、南方国ゴンドールでは大河アンドゥインを挟んで東岸にイシルドゥアはミナス・イシル、西の対岸にはアナ―リオンがミナス・アノール（のちのミナス・ティリス）を創建しました。
それぞれには、パランティールを保管する塔も建てられました。
エレンディルの最期
3428年、サウロンはゴンドールに隣接する地にモルドールを築き、イシルドゥアが統治するミナス・イシルを攻撃してパランティールの一つ「ミナス・イシル」を奪いました。
イシルドゥアはアナ―リオンにゴンドールの防衛を任せ、北方国のエレンディルの元に逃れました。
3434年、イシルドゥアはエレンディルとエルフの上級王ギル＝ガラドとともに軍勢を率いてゴンドールに戻りました。そしてその後7年もの間モルドールを包囲し続けました。その間にアナ―リオンは戦死してしまいます。
3441年、ついにサウロンがモルドールの要塞の外に姿を現しました。サウロンはドワーフのテルハールによって鍛えられた剣ナルシスの使い手であるエレンディルとギル＝ガラドを相手に戦い、相打ちになりました。
この時ナルシスは倒れたエレンディルの身体の下で二つに折れましたが、イシルドゥアは折れたナルシスでサウロンに立ち向かい、サウロンの手から「一つの指輪」を切り取りました。
こうしてサウロンは倒され第二紀は終わりました。
ロードオブザリング力の指輪エレンディルとエアレンディル ヌーメノールの歴史の感想
エレンディルとエアレンディルが違う人物であることがわかって頂けたと思います。
実際、私も本当のところよくわかっていなかったのですが、今回調べてみてスッキリしました！エアレンディルはエレンディルのご先祖様という事ですね。
光るシルマリルを額に付けて空を航海するエアレンディル。
空・運航・星 などという言葉を見ていると思い当たることがあります。
それは、空から降ってきた「よそびと」の存在です。エアレンディルの事を調べているともしかしたら「よそびと」はエアレンディルではないだろうか？？？という仮説が立ちます。
ちなみに「ロードオブザリング/旅の仲間」でガラドリエルがフロド・バギンズとの別れの際に与えた玻璃瓶には、エアレンディルの星の光が入っていました。「ロードオブザリング/王の帰還」でフロドが巨大な蜘蛛シェロブに捉えられそうになった時にエレンディルの光を使って逃げました。
また、「ロードオブザリング/旅の仲間」において終盤のアラゴルンがウルク=ハイとの戦いの時「エレンディル！！！」と叫んでいます。最初はなんと言っているのかわからなくて字幕には「突っ込め！！！」となっていました。どうやら、アラゴルンの時代では「エレンディル！！！」は鬨の声として勇気付けに使われていたようですね。
また、本作でヌーメノールの女王ミーリエルの執政官ファラゾーンは、見た目も不誠実さが匂う独特なビジュアルをしています。 ただの執政官ではないだろうなと思っていたら、案の定でしたね。
原作ではサウロンに取り込まれて操られてしまいます。
第二紀では原作によると姿を変えられるサウロンが想像以上に人々の中に溶け込んで、心を操りうまく立ち回っているようです。エルフに助言して指輪を作らせたり、サウロン自身もエルフから技術を学び「一つの指輪」を作ります。
本作でのサウロンは南方国の王ハルブランドではないか？？？という予想がうわさされていますが、
1話から7話までを観ているとハルブランドの言動が何となくしっくりこない、と感じたことはありませんか？ 先のモルゴスとの戦いにおいて先祖がモルゴスに加担し、それを恥じている、という設定ですが、その辺も不明瞭な印象でした。
現在Amazonprimeで配信中のロードオブザリング力の指輪も次回で最終話となります。
どこまでが展開されているのかわかりませんが、せめて「よそびと」の正体とよそびとを追う謎の3人組の正体、そしてハルブランドがサウロンなのか？が解明されることを強く希望します！！！
10/3にはロケ地ロンドンでシーズン2の撮影がクランクインしたことが明らかになっています。
撮影がスタートしたばかりだから、配信はいつになるのでしょうね？
シーズン1の撮影には18か月かかったという事ですので再来年あたり？？？
早く続きが観たいですね（シーズン1がまだ終わってもいないのに！？）
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