母性 映画 キャスト相関図・ネタバレあらすじと感想・見れるサイト一覧

邦画・ドラマ

湊かなえさん原作ミステリ小説『母性』の実写映画。大地真央さん、戸田恵梨香さん、永野 芽郁さんの3代に渡る、母と娘の在り方をテーマにした問題作です。この記事では『母性』のキャスト相関図とあらすじ、また現在映画『母性』が見れるサイト、主要なVODサービスの配信状況をまとめました。

この記事でわかる事
母性 映画のキャスト相関図
母性 映画のネタバレあらすじ
母性 映画 が見れるサイトの一覧と無料で観る方法



母性 映画のキャスト相関図

母性 映画の相関図

湊かなえさん原作『母性』のキャスト相関図です。ご視聴の際の参考にしてください。
画像はクリックで拡大します!

 

母性 映画のキャスト・登場人物

田所ルミ子
母を喜ばせるためだけに人生を捧げてきた。傾いた愛は自分の娘に向けられることはなかった…。
戸田恵梨香 とだえりか
生年月日  1988年8月17日 34歳 164cm AB型
出演作品  劇場版SPEC/大恋愛〜僕を忘れる君と/駆込み女と駆出し男
所属    フラーム
戸田恵梨香 (@toda_erika.official) – Instagram
Erika Toda Staff (@erikatodastaff) – Twitter
田所清佳
ルミ子の娘
子供の頃から母親の顔色を伺いながら育った。
永野芽郁 ながのめい
生年月日  1999年9月24日 23歳 163cm AB型
出演作品  半分、青い。/ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜/繕い裁つ人/真田丸
所属    スターダストプロモーション
永野芽郁 (@mei_nagano0924) – Twitter
永野芽郁 (@mei_nagano0924official) – Instagram
田所清佳(幼少期)
ルミ子の娘、清佳の幼少期
母親の顔色を伺いながら、母親の喜ぶことを選択するように育てられる
落井実結子 おちいゆみこ
生年月日  2014年 3月14日 9歳
出演作品  稲垣家の喪主/記憶/鎌倉殿の13人/大奥/AI崩壊
所属    ギュラ・キッズ
露木華恵
ルミ子の母親
持ちうる愛の全てを注ぎ込んでルミ子を育てたのだが
その愛ゆえにルミ子は大きくゆがんでしまう。
大地真央 だいちまお
生年月日  1956年2月5日 67歳 B型
活動期間  1973年~ 功名が辻/日本沈没/最高のオバハン 中島ハルコ
大地真央 (@daichimao_official) – Instagram
佐々木仁美
ルミ子の友人、ルミ子と友人の哲史との結婚を反対する
その後、哲史と不倫をしその現場を娘の清佳に見られ、追及される
中村ゆり  なかむらゆり
生年月日  1982年3月15日 41歳 AB型
出演作品  パッチギ! LOVE&PEACE/わろてんか/勇者ヨシヒコと悪霊の鍵 /クロサギ
所属    アルファエージェンシー
中村ゆり (@yurinakamurawoori) – Instagram
田所哲史
絵画教室でルミ子と出会い、求婚する
学生運動に一緒に参加していたルミ子の友人・仁美と不倫を続ける
三浦誠己 みうらまさき
生年月日  1975年11月16日  47歳 182cm
出演作品  岸和田少年愚連隊/アウトレイジ/アウトサイダー/Fukushima 50
所属    ディケイド
ルミ子の義母
哲史の母
嫁のルミ子にとっては厳しく気難しい義母
娘が家を出てからは認知症を患い、ルミ子の世話になる
高畑淳子 かたはたじゅんこ
生年月日  1954年10月11日 68歳 A型
活動期間  1976年~ 春の雪/ALWAYS 三丁の夕日’64/マダム・マーマレードの異常な謎
所属    劇団青年座
田所律子
哲史の妹。
家族の反対を押し切って駆け落ち、その後たこ焼き屋を開く。
清佳との交流は続けている
山下リオ  やましたりお
生年月日  1992年10月10日 30歳 A型
出演作品  ウェルかめ /あまちゃん /零落/育休刑事RIO YAMASHITA (@rio_yamashita_official) – Instagram
山下リオ (@rio_y10) – Twitter
富田
清佳の同僚で良き相談相手
渕上泰史 ふちかみやすし
生年月日  1984年4月30日 38歳 176cm
特技・趣味 サッカー(ガンバ大阪に入団していた)ピアノ
出演作品  プラチナデータ/るろうに剣心京都大火編/アウトサイダー
所属    アパッチ
中谷亨
清佳の同級生 後に夫となる
高橋侃  たかはしなお
生年月日   1995年10月31日 27歳 181cm O型
出演作品   鎌倉殿の13人/ 映画 イチケイのカラス/今際の国のアリス シーズン2
所属     パパドゥ高橋侃 (@naotakahashi9) – Instagram

 



母性 映画のネタバレあらすじ

プロローグ

何をすれば母は私を必要としてくれるのだろうか?何をすれば母は愛してくれるのだろうか?そうやてただ求めていただけだった。だから気づけなかったのだ、母が愛してくれなかった理由に…。

そして木の枝にかけられたロープにぶら下がる。きしむロープ、やがてずるりと流れるように下に落ちる身体…。

 

 

大阪市で女子高生が飛び降り自殺をするという事件が起き、警察は自殺と他殺の両面で捜査していました。高校教師の清佳(永野芽郁)の同僚の前任校で起きた事件でした。自殺するとは考えられないが母親との不仲説はあったようだと話しました。

高校教師の清佳(永野芽郁)は自殺した女子高生の母親の「愛あたう限り大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」とのコメントを見て、自身の生い立ちを振り返りながら母性というものを考えていました。

母の真実・ルミ子の視点

清佳の母親のルミ子(戸田恵梨香)は裕福に育ったお嬢様。ルミ子の父親は早くに癌で亡くしていたものの、母親の華恵(大地真央)と二人で幸せに暮らしていました。母の愛を一身に受けて育ったルミ子は、母を喜ばせる事だけを自分の喜びとして成長してきました。

まるで絵に描いたような美しい母娘の、上品な暮らしぶりがキラキラと輝いて見えました。無菌室のような空間で汚れる事を知らずに育てられたルミ子、自分は嫌っていた青年でしたが、母親が気に入ったという理由で夫に選ぶなど、いびつさが見えてきました。

ルミ子にとって母親と意見が違うなどと言うことは、あってはならない事だったのです。

 


ルミ子は24歳の時に絵画教室に通っていた田所哲史(三浦誠己)にプロポーズされます。ルミ子自身は田所を好いてはいませんでしたが、華恵がとても気に入ったので結婚を決めました。

友人の仁美は田所との結婚を反対しますが、ルミ子は母の華恵が勧めるので結婚を決めました。その後も華恵に助けてもらいながらも幸せに過ごしたルミ子、やがて清佳が生まれてきます。

ルミ子は華恵に躾けられた通りに清佳をしつけ、愛情を注ぎ大切に育てました。とても行儀のよい聡明な様子に、嫁や孫を嫌っていた義母もたいそう喜んで「よく躾けた!」とルミ子を褒めました。

華恵に可愛がられる対象が自分だけでなく清佳にも向けられていく事にルミ子は抵抗なく喜んでいましたが、ある出来事にショックを受けました。

それは、入学の準備のために華恵が袋物に丁寧に刺繍をしてくれたのに、清佳はキャラクター物の市販のバッグが欲しい、とねだったからでした。


人を思いやるように育ててきたのに、華恵が悲しむような事を言うとは、田所の血が混ざったからなのか?と考えました。ルミ子には清佳にねだられて華恵が困っているように見えたのです。

ルミ子の歪んだ愛は常に母親に向けられていました。たとえ娘であろうとも母を悲しませたり煩わせることなどあってはならない事。ルミ子はあまりのショックに作りかけていたお弁当を床に落としてしまいました。

台風が近づいていたある日。田所は大風の影響を避けて早めに出勤していきました。夜になって激しさを増し、停電してしまいます。丁度ルミ子の母親が来ていて、清佳は鳴り響く雷を怖がって華恵と一緒に寝ると言い出しました。

台風はどんどん激しくなっていき、そして、運命の時がやってきました。落雷が落ちてそのはずみに木が倒れ華恵と清佳がタンスの下敷きになってしまいます。

カーテンに火がつき非常に危険な状態です。ルミ子は華恵を助けようとしますが、その手を払いのけて母親は清佳を助けるよう言います。泣きながらルミ子は清佳を抱え逃げ出します。

娘の真実・清佳の視点

ここからは清佳の視点による筋書きです。

祖母から注がれていたのは無償の愛でしたが、母から愛を感じることはありませんでした。

母は祖母が来る日はとても機嫌がよく、祖母が喜ぶような事を言うように母から言い含められました。私がしたことで祖母が喜ぶと、母も満足そうにして笑顔を向けてくれましたが、それ以外の時は冷ややかな目で私を見ていました。


母はいつでも祖母の愛情を独り占めしたかったのです。私が祖母にキティちゃんのバッグをねだったとき、母は作っていたお弁当を床に投げつけました。母は勘違いしていたのです、私は製品が欲しかったのではなくて、刺繍をしてほしかっただけなのに…。

台風の夜、一緒に寝ていた祖母の上に、暴風で木が倒れ窓ガラスを割って入りました。祖母は私の上にかぶさって私を守ってくれましたが、母は私よりも祖母を助けようと必死になっていました。母…娘…そんな話声は聞こえましたが、私は早く助けて欲しかった…。

あるとき清佳は先輩先生の富田に相談します 「母性って何でしょう?」という清佳の問いに、富田の答えは「自分が産んだ子を守り育てようとする母親としての本能的性質だろう」

と、清佳は隣の席で飲んでいる二人組のマナーが気になって注意してしまいます。二人組は注意されたことで気分を害し、店を出ていきました。

その様子を見て「すごいな」という富田に「遊びのない人間なんです」と、清佳は自分の強すぎる正義感に嫌気がさしました。
そんな清佳を見て富田は「親に愛されてなかったのか?」と聞きます。そう、ルミ子が清佳に与えたのは愛ではなく体裁でした。

母と娘の真実

台風の夜、ルミ子の母親は亡くなってしまいます。家も火事で焼けてしまい、ルミ子たち家族は田所の実家に居候することになります。

何かと口うるさい義母(高畑淳子)に黙って従うルミ子。夫である田所は何も言わず黙っています。高校生になった清佳にはなぜルミ子が黙って従っているのか分かりません。ルミ子の”目上の人に奉仕したい、自分の満足よりも他人に喜んでもらいたい”という気持ちは母の愛情によって形成されたもの。

高畑淳子さんの意地悪な義母役が秀逸でした。お見事な姑ぶりに怒りが止まりませんでした。

ルミ子は義母の耳に触らない様に足音さえ立てずにひっそりと暮らしていました。それでも義母にとってはすることなすことが気に入らないのです。 ルミ子は誠心誠意つくせばきっとわかってもらえる、義母の娘になっていこうと努力していました。

ある日、ルミ子が義母に責められるのを見かねて口答えした清佳を、泣きながら叩き続けました。私の努力をあんたが台無しにしている、お義母様を敬って!と叱ります。それでも清佳はルミ子を手伝い喜ばせようとしますが、ルミ子に冷たくあしらわれます。

手伝おうとして雑巾を持った清佳の手を払いのけ「触らないで、あんたの手は生暖かくてべたべたして気持ち悪いのよ」と言います。そんな事を母親に言われたらどうでしょう。清佳が石鹸で手をゴシゴシ洗う姿が切なくて腹立たしいシーンでした。

あるとき田所の妹である律子(山下リオ)が義母の反対を押し切って黒岩という男と駆け落ちしてしまいした。その時から、段々と義母の様子が変わり、見るからに弱っていきました。

清佳は律子が出て行ったのはちゃんと見張っていなかったおまえのせいだと義母にののしられ、ルミ子も責めるような目で清佳を見るのでした。

ある日清佳は学校からの帰り、偶然に父親の姿を見かけます。家とは逆の方向に行く父親に不信感を抱き、後を付けると父親が訪ねた先はルミ子の友人仁美の家でした。しかもその家は、ルミ子の実家で華恵が亡くなったあと、仁美に貸していたのです。

「ただいま」と入っていく父親、仁美と不倫していたことがわかりました。清佳は父親と仁美をなじります。母親をルミ子に世話させておいて自分は不倫をするなどと卑怯だと。

このシーンで清佳は父親と仁美を容赦なく追い詰めます。見ていて気持ちのいいほどに。父親は返す言葉もなくただ黙っているだけ。

 

清佳に正論で追いつめられ言い返せなくなった仁美は、ついに言ってはならない事を言いました。

 

「あなたのお母さんがべったりと依存しきっていた母親が孫を守るためにを自殺したとなれば…。」「お母さんからしてみれば愛する母親が自分よりも孫を選んだわけだからそれが許せなかったんじゃないかしら」

 

完全に仁美の負け惜しみですね。不倫相手の娘に対してここまで言うとは、そして父親は何も言えないとは全く情けないですね。

 

家に戻った清佳はルミ子に真実なのか聞くと、ルミ子はそれを認めました。

ひどく動揺し、ごめんなさいと謝る清佳をルミ子はなだめようとしますが、清佳は受け入れられずルミ子を突き飛ばしました。ルミ子の脳裏に、母が亡くなった日の記憶が蘇ります。

「子供なんてまた産める」と清佳ではなく母を助けようとしたルミ子に、母は「自分の命が未来に繋がるのが嬉しい。あなたを産んで幸せだった、ありがとう。あなたの愛をこれからは清佳に注いで、これからは愛能う限り大切に清佳を育ててあげて」と告げ、ハサミを首に刺して自殺したのでした。

全てを清佳に語ったルミ子は「愛してる」と言って清佳を抱きしめます…。が、ルミ子と清佳の中ではこのシーンのイメージに違いがあります。


実際には、祖母を死なせてしまった事への清佳に対する恨みをずっと抱えてきたルミ子がとった行動は、清佳の心にわずかに残されてた「母親の愛」に対する希望を打ち砕くものでした。

ルミ子に首を絞められこのまま死んでもいいと思った清佳でしたが、それでは母を殺人者にしてしまう、とおもったのでしょうか、その夜清佳は自分で命を絶とうと首を吊るのでした。

しかし失敗に終わり、義母に見つけられ救急搬送されます。薄れゆく意識の中、ルミ子が清佳の名前を叫ぶの清佳は覚えていました。このときはじめて自覚するのでした、私の名前は「さやか」だということを…。

本作を通して、はじめてルミ子が娘の名前を呼びました。これまで一度もルミ子が「さやか」と名前を呼ぶことはなかったのです。憎く、疎ましい対象でしかなかった人間は自分が産んだ娘なのだと、初めて認識した瞬間でした。

 

一方、ルミ子は清佳が自殺を図った事で、初めて自分がしてきたことに気が付くのです。清佳が意識を失っていた間、ルミ子は教会へ通い懺悔室で自らの非を認め懺悔しながら清佳の無事を祈っていました。大切な母が命を懸けて守ったその命がまた輝きを取り戻す事を…。

やがて意識を取り戻した清佳は、自分の名前を呼ぶ母の慈愛に満ちた声と暖かい手のぬくもりを感じました。

エピローグ

清佳が同僚の富田と飲みながら話をしています。「母性は人間の性質として生れつき備わったものではなくて、学習によって後から形成されていくものではないでしょうか?」

女には2種類あると話す清佳。どんな種類なのか問う富田に「母と娘」と清佳は答えます。いつまでも誰かの娘のままでいたい女性もいる、と。

清佳と富田がいつも行くお好み焼き屋さんは、駆け落ちした律子と黒岩が経営しているお店でしたね!清佳は二人の居場所をずっと前から知っていたみたいですね。

清佳は同級生だった中谷(高橋侃))と結婚し、赤ちゃんを授かりました。電話でルミ子にその事を伝えると、ルミ子からは「命を繋いでくれてありがとう」という言葉が…。律子の店を出て帰宅の途につく清佳は「私は(母か娘か)どっちかな?」とお腹に手を当て考えるのでした。

華恵の無償の愛をねじれた形で受け取ったルミ子は、その愛を自分の娘・清佳に与えてつなげていく事ができませんでした。母性までも受け継いではいなかったのです。

 

しかし、華恵がその事に気が付いたのは、死に直面した時にルミ子が自分の娘よりも華恵を選ぼうとしたときでした。

 

また、ルミ子も清佳が自死を選んだことで、自分の愛を向けるべきだった相手を始めて認知するのでした。

 

”母性”は母親になった女性全てに備わっているもの、と普通に思っていましたがこのドラマをみて考えが変わりました。”母性は後から経験と共につちかわれていくもの”

 

私も一人の母親として、子どもたちに対して普通に愛情を注いできましたし、今もそうですが、それが普通ではない場合もある事を知りました。人間の奥ぶかさは計り知れません。

 

 



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母性 映画 キャスト相関図・ネタバレあらすじと感想・見れるサイト一覧のまとめ

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最後までお付き合いいただきありがとうございました。〈Pinoko編集局〉


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