ゲームオブスローンズ ホワイトウォーカーとは?あっけない最後 夜の王の目的はなに?

ゲーム・オブ・スローンズ

アメリカ・テレビ界の最高峰の番組に与えられるエミー賞に161ノミネートされ、そのうちの59もの賞を受賞した世界中で大人気のドラマ『ゲームオブスローンズ』は8シーズン、通算73話からなる超大作です。

超大作なだけに、登場人物も多く展開も入り組んでいてわかりにくいとも言われます。この記事では「知っておくと理解が深まる」ポイントを丁寧に深堀り解説していきます。
今回はシーズン1第1話「冬来る」の冒頭から登場して注目をかっさらった「ホワイトウォーカー」についてです。ホワイトウォーカーとは何か? 正体と目的、そして最後について調べたことをまとめました。

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ゲームオブスローンズ ホワイトウォーカー とは?

ホワイト・ウォーカーとは?ウェスタロスに来た”最初の人々”

ホワイト・ウォーカーについて話をする前に、まず物語が繰り広げられる「大陸ウェスタロス」について説明します。

エダード・スタークが当主を務めるスターク家の先祖は大陸ウェスタロスに初めて移り住んだ人間(最初の人々と呼ばれます)です。

これはゲームオブスローンズのテーマ「ロバートの反乱」であるこの物語よりも12000年前の事だと言われています。

この地図で見ると向かって右側がエッソス大陸、左側がウェスタロス大陸です。

スターク家の先祖がエッソスからウェスタロスにやってきたのですが、もともとウェスタロスには「森の子」と呼ばれる非人間が住んでいました。

人間と似ていますが変わった風貌をしていて何らかの力を持つ古代の神のような存在、と言われています。

その中でも特別に頭が良い森の子らは「緑視者」として意のままに強力な魔法を使う事が出来ました。
緑視者が持つ「緑視力(過去や未来、遠くの場所を見ることができる)」は、ゲームオブスローンズの時代にスターク家の次男ブラン・スタークに受け継がれたのです。

ここまでをまとめると、いわゆる「原住民」がいるところにスターク家の祖先である「最初の人々」が侵略してきたのです。

ホワイト・ウォーカーとは?誕生のいきさつ

12000年前森の子らが住む大陸ウェスタロスにスターク家の先祖「最初の人々」が侵攻。
そして聖なる「ウィアウッド」の木々や森を伐採し始めた。
それが森の子らとの争いの原因になった。
森の子たちは最初の人々の攻撃に対抗するための武器として、
最初の人々の一人を捕らえ、ドラゴングラスを用いてホワイトウォーカーを作った。
10000年前森の子らと最初の人々はお互い立ち行かなくなるまで戦い続け、
その後共存の道を選び条約を結びます。森の子らは森へ、最初の人々は開けた土地へ。

森の子は最初の人々の侵略から守るためにホワイトウォーカーを作りました。
そもそも、スターク家(最初の人々)の中には「狼潜り/ウォーグ(動物の心に入り操ることができる能力)」の力を持つ者がいます。本作のスターク家ではブランがその力を受け継いでいます。

偶然森の子によってホワイトウォーカーにされた「最初の人々」1人目の男が、力の強い「狼潜り」ウォーグ能力の持ち主でした。

森の子らにホワイト・ウォーカーにされた男は「夜の王」と呼ばれ、独自の力を持ち始めます。それは死者に触れて生き返らせる、または生者に触れてホワイト・ウォーカーにする力です。死者の軍団は死なない最強の軍団です。

夜の王は死んだものを次々と生き返らせ、死者の軍団はみるみる増えていきました。森の子らはそんな力の強い「狼潜り」の力を持つ男をホワイト・ウォーカーにしてしまったため、コントロールできなくなりました。

8000年前ホワイトウォーカーが北から進攻してきて最初の「長き夜」の戦いが始まる。
森の子も最初の人々も窮地に立たされるが、

両者は同盟を結んで戦い、ホワイトウォーカーを北に追いやる。
スターク家の祖先ブランドン建設王と共に魔法を使って巨大な壁を作る。

高さ213mで横が482Kmにも及ぶ、氷でできた超巨大な美しい壁です。

✅森の子と最初の人々の戦い
✅森の子が最初の人々の1人を捕らえてホワイト・ウォーカーを作る
✅ホワイト・ウォーカーが森の子らの制御から逃れ死者の軍団を率いて侵略してくる
✅「長き夜」のあと、森の子と最初の人々が協力して巨大な壁を作りホワイト・ウォーカーを退ける

森の子と最初の人々、ホワイト・ウォーカーの関係性を知ったうえで見ていくと、終盤での展開が理解できます。私は知らなかったので???疑問だらけでした。

ホワイト・ウォーカーの夜の王に見つかったブラン・スタークを守ろうと森の子らが命をかけます。

ゲームオブスローンズ 夜の王の目的はなに?

夜の王の目的とは?最初の人々とホワイトウォーカーは同じ血筋

ホワイトウォーカーが出現した経緯を「ホワイトウォーカーとは?」の項目で書きました。ウェスタロス大陸に渡ったスターク家の子孫である「最初の人々」の中の1人を「森の子」がドラゴングラスを刺してホワイトウォーカーにしたのです。

つまり、最初の人々とホワイトウォーカーは同族、ということになります。

最初の人々と森の子らが死の軍団を倒し「長き夜」の戦いが終わった。と言われていますが、果たして本当にそうでしょうか?

死の軍団の勢力は激しく「ドラゴングラス」を用いて刺し殺すしか方法はありません。何度でも復活して襲ってきます。

なので、最初の人々と森の子らが協力して戦ったとしても、勝ち目はなかったのでは?そこで浮上してきたのが、最初の人々とホワイトウォーカーの間で何らかの協定が結ばれたという説です。

夜の王の目的とは?結ばれた協定

スターク家で語り継がれてきた言葉のひとつが
ウィンターフェルを治めるのは常にスタークでなければならない」というものです。この言葉はいつから語り継がれてきたのでしょうか?

おそらくですが、「長き夜」の戦いの後同族同士で戦うのはやめよう、というような内容で協定が結ばれたのではないでしょうか?

協定の内容―――
✅ 同族同士で戦うのはやめる
✅ 巨大な壁を作り、お互いの領域を守り行き来しないようにする
✅ ナイツウォッチを配備して見張らせる
✅ ウィンターフェルを治めるのは常にスタークでなければならない

最初の人々であるスターク家と、最初の人々から作られ強大な力を持つことになったホワイトウォーカーは、出どころは一緒、同じ血筋です。だけど力の差は歴然で、死者の軍団を率いる夜の王の方が強いのです。

同族である最初の人々を攻撃しない代わりに、大陸ウェスタロスの北部をスターク家が統べ続ける事が「共存の条件」とした協定である、と考えられます。

その協定を守ってスタークは壁を見張り続け、北部を守ってきましたし、ホワイト・ウォーカーは人々から忘れ去られておとぎ話になるくらい姿を見せなかったのです。

夜の王の目的とは?ホワイトウォーカー再び

そう考えると、ゲームオブスローンズでホワイトウォーカーが動き出した理由が読み取れます。

北部総督のエダード・スタークが王の手に任命され、北部ウィンターフェルを離れ王都に向かい殺害されます。

その後、父親の跡を継いだ長男のロブ・スタークを裏切ったシオン・グレイジョイによってウィンターフェルは侵略され城に残っていた次男のブラン・スタークと三男のリコン・スタークも城から逃げ出します。

この様に北部ウィンターフェルからスタークがひとりもいなくなったのです。ホワイトウォーカーとの協定は、北部をスタークが守り続ける、と言うものでした。その協定が図らずとも破られたのでした。

ドラマはいきなりホワイトウォーカーの登場からスタートしました。第1章1「冬来る」第1話の冒頭で、3人のナイツウォッチが壁の北へ偵察に出て行きました。その中の1人が、殺害された野人(壁の北に住む種族)たちを発見します。

そしてホワイトウォーカーは報告に戻ってきた2人のナイツウォッチを殺害しましたが、1人だけ生かして逃がしました。

その一人に「見た」事を伝えさせ、自分たちが活動を始めた事を人間に警告する為です。

ゲームオブスローンズ あっけない最後

あっけない最後 三つ目の鴉

「緑視力と狼潜り/ウォーグ」の持ち主で三つ目の鴉と呼ばれるものがいます。同じ力を持つブラン・スタークの夢に現れた三つ目の鴉は、ブランが意識を飛ばし、過去や未来、遠くの場所まで見ることができるよう手助けをします。三つ目の鴉は「1000年前からブランのことを待っていた。」と言いました。

ブランは緑視力を使って、ホワイトウォーカーが出生した真実を知りました。そして緑視力を使ってさらに深く潜り、1人で死者の軍団を見に行ってしまったのです。

死者の群れの中を進んでも、ブランに気が付く者はいませんでしたが夜の王と側近のホワイトウォーカーたちはブランの存在に気が付きました。

なぜなら、かつて夜の王の最初の人々の中から選ばれた「緑視力と狼潜り/ウォーグ」の持ち主でしたし、側近たちは夜の王自らが生きている者たちをホワイトウォーカーに変えたことで、緑視力と狼潜り/ウォーグの力を持っていたからです。

夜の王と目が合ってしまったブランは、夜の王に腕をつかまれて刻印されてしまいました。現実の居場所がバレてしまったブランたちはその場を何とか逃げ出すことができました。

夜の王の目的は世界を消して「終わりなき夜」にすること。世界を終わらせて「長き夜」にするために
自分と同じ能力を持つブランの存在が邪魔になります。ブランを排除することで世界を終わらせることができるのです。

あっけない最後 ヴァリリア鋼

「1000と1つの目を通して生まれてから死ぬまでをずっと見てきた」と先代の三つ目の鴉が言っていますが、ブランにも全てを見通す力が備わっていました。世界で起こったことのすべての記憶を持つブランは夜の王にとって、どうしても排除しなければならない存在でした。

最後の局面で夜の王はついにブランと対峙します。「やっと会えたね」とでもいうように穏やかに夜の王を迎えます。

ホワイトウォーカーの最後は意外とあっけないものでした。

いよいよ夜の王がブランに近づき剣を振り上げた瞬間、ふっと小さく風が起りアリア・スタークが夜の王に飛びかかり、ドラゴングラスで作られたヴァリリア鋼の短剣で突き刺しました。

氷のかけらになって飛び散る夜の王、そして次々となだれ落ちるように崩れていく死者の軍団・・・
私は何度も何度もこのシーンを見て、その度に感動でふるえてしまいます。

ブランにはアリアが飛び込んでくることが分かっていました。そしてもし、アリアに勝算があるとすれば、夜の王がいよいよブランを手にかけるために近づいてきた一瞬しかありませんでした。

ブランにはわかっていたのです、夜の王を仕留めることができるのはアリアだけだと。

以上がホワイトウォーカーの出生と最後でした。

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ゲームオブスローンズ ホワイトウォーカーとは?あっけない最後 夜の王の目的はなに?のまとめ

ゲームオブスローンズはいろいろな要素が複雑に絡み合っていて、確かにわかりづらい内容です。大きくまとめると3つの柱で構成されていて、ホワイトウォーカーも柱の一つになっています。

この記事では最初から最後まで通して関わってくる「ホワイトウォーカー」に注目して、ホワイトウォーカーの出生の秘密や目的、最後はどうなったかを詳しくまとめました。ホワイトウォーカーの正体を知りたい方はぜひ読んで頂き、ご視聴の際の参考にしてください!

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