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今回はドラマ「SHERLOCK/シャーロック」の中で好きな登場人物ハドソン夫人に焦点をあててみました。ハドソン夫人はシャーロックにおいて、なくてはならない存在。シャーロックの人間離れした頭の良さも奇行もものともしない、あっぱれなご婦人ぶりが何とも言えずいいんです。
ハドソン夫人の面白さはとぼけたような、でも絶妙な「間」と、もっともすぎるセリフです。そして、時々見せる肝っ玉の太さとしたたかさ、大胆な行動力。歴代のハドソン夫人の中で一番好きなハドソン夫人です。
残念ながら、ハドスン夫人役のユーナ・スタッブスさんは2021年8月12日亡くなられたそうです(84歳)。この記事は追悼の意を込めて書かせて頂きます。ハドソン夫人の魅力を思う存分語りたいと思います!
『SHERLOCK シャーロック』ハドソン夫人役や、『アガサ・クリスティー ミス・マープル』や『バーナビー警部』などに出演しご活躍された女優ユーナ・スタッブスさんが、84歳でご逝去されました。
ご冥福をお祈りいたします。 pic.twitter.com/KDlAUIGGaK
— AXNミステリー (@AXNMystery) August 13, 2021
ハドソン夫人はかっこいい!
まずはハドソン夫人のかっこいいエピソードをご紹介します。
若い頃はフロリダでストリップ クラブで働くダンサーだったようです。
フロリダで結婚してた旦那は麻薬カルテルの一員で2人殺しているって。で、シャーロックに頼んで旦那の死刑を確実にしてもらったんですって。いわゆる、マフィアの女だった訳です。大きな声では言えませんが、カッコいい!
やたら純粋な一面も。かと思えば、私はロンドンの一等地に不動産を持ってる女よ!とスポーツカーを乗り回したり。(かっこいい……)こんな風に並べていくと、ハドスンさんはただの「優しい小母さん」でもなければ、ただの「悪い女」でもない。優れたキャラクターの多くがそうであるように、彼女の魅力は「多面性」にあるような気がしてきます。
シーズン4の第2話でジョンに助けを求めに行くシーン。
スポーツカーと言ってもただのスポーツカーじゃありません、真っ赤なアストンマーティン V8ヴァンテージ! 高速をかっ飛ばし、パトカーの追尾を振り切りレーサー顔負けの豪快な走り、最後には豪快にドリフトー!!!カッコいい!
追い付いた警官が何キロ出していたか知っているのか!?と問い詰めると
「まさか~、電話に出ていたんだもの」としれっとした態度。
シャーロックが部屋で拳銃をぶっ放している、とジョンに報告するとジョンは「警察を呼びましたか?」と聞きます。 ハドソンさんの返しが秀逸「呼ばないわよ、私はカタギじゃないもの」
ジョンに「いるものがあったらいつでもなんでも声をかけてね!」と言っておきながらジョンが「たまに車貸して」といったら「ダメ!!!」ですって。かわいい。
でもいざという時には「車使って!!!」とジョンに鍵を渡すのです、カッコいい!
若い頃はダンサーだったり、夫が殺人犯だったり、結構ハードな人生を送ってこられたのですね。
苦労してこそ人間性に深みが出るというもの。ハドソン夫人のあの包容力はそうやって培われたものなのですね。
ハドソン夫人は強い!
シーズン2第1話でアパートに何者かが侵入してハドソン夫人が襲われて乱暴されました。
銃を突きつけられて人質になり、震えながら泣いているハドソン夫人。
シャーロックによって助けられ解放されます。
犯人の狙いはアイリーン・アドラーの携帯電話。シャーロックが預かっていたのですがそれを狙っての犯行でした。心配して気遣うジョンですが、シャーロックもハドソン夫人も平気な様子。
ハドソン夫人は「泣いてるふりしてなんとか取り出せたからよかった。」と胸に手を入れ下着の中から携帯を取り出します。
あれがお芝居だったなんて、やるな~~、おばちゃん!って感じ。
「ハドソンさんがベーカー街を去ればイングランドは滅亡だ」とシャーロック。
ベーカー街はハドソンさんによって守られているのです、力強いわ!!!
ハドソン夫人はかわいい!
「私は家政婦じゃないのよ!」と言いつつも、お茶を入れたり食事を作ったりシャーロックの身の回りの世話をする健気なハドソン夫人。
「私はサクランボ色を着ちゃダメなの、老けて見える」(シーズン1第3話)っておしゃれにも気をつかっていて、いつも素敵なスタイリングを見せてくれます。
マイクロフトに「最後に頼れるのは家族だけなのよ」と意見するハドソン夫人に「あなたは黙っててください!」ときつく言い返すマイクロフト。
すかさず、シャーロックとジョンが「マイクロフト!!!」とたしなめます。二人の怒り様に驚くマイクロフト。(シーズン2第1話)
二人にとっても大事にされているハドソン夫人はかわいい!
アパートの部屋に隠しカメラが仕込まれている!と家探しするシャーロック。
ガウン姿のままでいたハドソンさんはそれを聞いて「カメラが!? 寝間着なのに」と慌てて部屋を出ていきます。隠しカメラより、寝間着姿を撮られることの方が問題なのね、人前ではいつもきれいで、ってことなのですね。
シャーロックが死んで(フェイクなのだけど)墓前でシャーロックを悼むジョンとハドソンさん。
でも、「二人っきりにしてあげる」と先にその場を離れていきます。まだ、二人をゲイカップルと思い込んでいるところがかわいい!
ジョンが結婚することを知らせると、「シャーロックの後すぐ?」「「女性?」と聞きます。「本当に前に進んだのね」と相変わらずとんちんかんで笑えますね。
シャーロックが生き返って復帰した時にはのどちんこまで見せて驚きを現わしました。
シーズン3の第2話では、話しを聞いてくれないシャーロックに部屋から追い出されます。「あなたのお母さんに苦情を言わなきゃ」と言いながら出ていきますが、「SHERLOCK/シャーロック」ではカンバーバッチの本当の母親ワンダ・ベンサムが母親役で出ているし(父親も本当の父親、両親揃って俳優なのです)ハドソンさん役のユーナ・スタッブスは実際にワンダ・ベンサムと友人同士。
なので、友人同士のおしゃべりの中で本当に苦情を言っていそうですよね、「あなたの息子、全然私の話を聞いてくれないのよ~」なんてね、楽しい!
ジョンが結婚する時は、自分の経験談をジョンに聞かせるのですが、これから結婚する人に適切な内容ではありませんでしたね。 勢いでした結婚だったとか、死刑になってホッとした、身体だけの関係だったなど赤裸々に披露しました。「おばちゃんあるある」な話しぶりが笑えます。
以上で、ハドソン夫人のかっこよくて、強くてかわいいシャーロックの愛されキャラクターである所以のエピソードまとめを終わります。
「SHERLOCK/シャーロック」はシャーロックとジョンのメインキャストはもちろんですが
脇を固めるハドソンさんはじめ、モリー・クーパーやマイクロフトの個性が際立っていてどこまでも楽しませてくれる素晴らしいドラマです。
今回注目したハドソンさん役のユーナ・スタッブスさん、お亡くなりになられて本当に残念です。
心より哀悼の意を表します。「SHERLOCK/シャーロック」でハドソンさんを演じてくださって感謝します。
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