サンドマン netflixシーズン1第2話「不完全な者たち」ネタバレあらすじと感想と登場人物

Netflixで配信中の海外ドラマ「サンドマン」シーズン1を徹底解説！

魔術師のロデリック・バージェスにうっかり召喚されてしまって、100年以上監禁されていた夢の王国「ドリーミング」の統治者モルフェウス。
沈黙を貫き、脱出の機会を待ち続けやっとその時を得て王国に帰還しました。
そこにはかつては美しく豊かだった王国はなく、荒れ果てた廃墟があるのみ…

サンドマン netflixシーズン1第2話「不完全な者たち」ネタバレあらすじ
サンドマン netflixシーズン１第2話「不完全な者たち」感想
サンドマン netflixシーズン１第2話「不完全な者たち」登場人物

サンドマン netflixシーズン1第2話「不完全な者たち」ネタバレあらすじ

夢の国をかつてのように美しい王国に復興するには、この時のモルフェウスには力が足りまんでした。モルフェウスの力の源である3つの道具「砂が入った小袋、ルビー、ヘルム（かぶと）」を探す為に、モルフェウスが留守の間、王国を守っていた司書のルシエンを伴って旅に出ます。

まず、夢の国に残っている住人カインとアベルの兄弟を訪ねます。そこにはかつてモルフェウスによって創られたガーゴイルがいます。

そこで、自ら創造したものパワーを再び取り込んで、力を取り戻しました。ガーゴイルを差し出して悲しむカインとアベル。

次なる協力者「運命の三女神」を召喚する為に三女神が望む捧げものを集めます。その途中でガーゴイルの卵を見つけました。この卵は後にカインとアベルの元に贈られます。

捧げものを持って三女神を召喚し、3つの質問をします。それは「砂が入った小袋、ルビー、ヘルム（かぶと）」の行方です。
「砂が入った小袋」はロンドンで売られ、買ったのはジョアナ・コンスタンティン
「ヘルム（かぶと）」は悪魔と取引され守護のお守りと交換され
「ルビー」は母から息子へ受け継がれた

という事だけ、聞きだすことに成功しました。

一方、ロデリック・バージェスの愛人だったエセル・クリップスはロデリックから盗んだモルフェウスの3つの持ち物を使って、金持ちになり羽振りのいい生活をしていました。エセルを探し当ててやってきたコリント人ですが、悪魔との取引でヘルム（かぶと）と引き換えに手に入れたお守りでコリント人を撃退します。
エセルは精神病院に収監されている息子のジョンの元を訪れます。ルビーはジョンが持っているのでしょうか？

三女神から得た情報をもとに、ジョアナ・コンスタンティンを探してロンドンに向かうモルフェウス。現実界へ行く事を心配する司書のルシエン…。

サンドマン netflixシーズン１第2話「不完全な者たち」感想

モルフェウスは力を取り戻す為に王国に残っている住人、カインとアベルの兄弟を訪ねます。
そこで、二人のペットでガーゴイルのグレゴリーの力を回収します。
グレゴリーが消えてしまって悲しむ二人ですが、王であるモルフェウスの為と受け入れます。

グレゴリーから得た力で、三女神を召喚するのだけど、三女神、笑える！！！
モルフェウスが用意した捧げものの巨大な蛇を丸呑みするシーンで、それを見ていたモルフェウスが驚いている様子が面白かったです。モルフェウス役のトム・スターリッジはこじんまりとしたお顔なのだけど、若干小さな目を見開いて丸呑みを見ているのがウケた！！！芝居じゃなくてガチで驚いている様子でしたよ。

三女神への捧げものを手に入れる途中で、モルフェウスはガーゴイルの新しい卵を手に入れました。それをカインとアベルの元に贈ります。
ふたりは喜んで、生まれたガーゴイルを「ゴールディ」と名付けて可愛がります。

ドリーミングに存在するいろいろな物や人は、現実界で人間が眠っている間に見た夢をモルフェウスが形にしている、という事でしたので、誰かが見た「カインとアベル」の夢をドリーミングで形づくった、という事でしょうか？

カインとアベルは聖書においてアダムとイヴの息子たちで有名な二人ですね。
カインは農業、アベルは羊飼いになりました。ある時、神に捧げものをするのだけど、アベルのは受け入れられ、カインの捧げものは神に受け入れられませんでした。捧げものが何か？は問題ではなく、捧げ方に問題があったのだけど、カインはその事を恨んでアベルを殺してしまいます。これが人類で初めての「殺人」という行為になり、アベルは人類初の「被害者」になりました。

という背景があるのですが、ドリーミングでもカインはアベルを些細な事で殺して裏庭へ埋めます。
しばらくしてカインは生き返り、またアベルに殺される、また生き返って殺される、を永遠に繰り返すのです。

カインは何事にも厳しくて、世間に対して怒りを感じています。一方、アベルは優しくて心暖かい寛容な人間です。アベルはガーゴイルのゴールディに、「正直なところ、殺されてもかまわない」と打ち明けます。「それでカインが喜ぶなら――ねえ、何の為の兄弟なんだ？」

そしてこの恐ろしい状況を「大丈夫、彼は通常、昼食前に私を殺すことはないからね」とコメディチックなセリフでやり過ごします。カインとアベルの間に、ねじれた愛と理解があることは明らかですね、一人は殺人者で一人は被害者。支配と従順。。。タイトルの「不完全な者たち」ってカインとアベルの事なのでしょうね。