NHK土曜ドラマ「探偵ロマンス」は舞台は大正8年の帝都で繰り広げられる若き江戸川乱歩の探偵活劇、物語はいよいよ神髄に迫ります。第3話で明かされた驚きの事実とは何か?を知りたい方におススメの記事です!
この記事でわかる事 探偵ロマンス第3話のネタバレあらすじ 探偵ロマンス第3話おせいさんとお百とすめらぎの関係 探偵ロマンス第3話考察と感想 |
探偵ロマンス第3話おせいさんとお百とすめらぎの関係は?ネタバレあらすじ
これまでに出てきた謎のキーワードは
*10年前白井三郎が捕まえ損ねた怪盗が誰かに変装してのうのうと生きている、と言う美摩子の言葉
*「優しい人は哀しい人です」と同じ言葉を言ったおせいと住良木(すめらぎ)
*イルべガンの卵と呼ばれる指輪
*予告状から始まる派手な盗みと殺しと名探偵白井三郎(草刈正雄)への執着
一連の事件の関連性を探る作家・平井太郎(濱田岳)の出した答えは
「これは10年かけて名探偵を求めるロマンスだ」このロマンスを解き開かず鍵はお百さんしかいない、と太郎はお百に張り付いて聞き込みをします。
探偵ロマンス第3話 お百の正体は?
お百は自分の本当の姿で舞台に立ちたい、歌もかぶせ(歌は上白石萌音が担当)ではなく、自分の声で歌いたいと望みますが、世間には男であることを隠し本当の自分を表現できない事に苦悩します。
世間が望む姿と、素のままの自分の間にあるギャップを埋める方法がない事はわかってはいるけれど、どうしようようもないもどかしさ、身の置きようがない現実の世界で足掻き苦しんでるお百。
一方、三郎は警部の狭間(大友康平)の報告を思い返しながら推理を働かせます。廻戸(原田龍二)殺しの翌日から声かけて人を集めている奴がいる、そいつはやけになまめかしい小僧で、背中にやけどの跡があったと。
そこに、お百を元気づけられずに落ち込んだ太郎が登場、お百の背中に「怒り」を象徴するような大きなやけどの跡が背中にあったと、話します。
それらの事実から、10年前にあった火事から後に行方が分からなくなったおせいさんの孫の正一郎・オペラ館のお百・落書き犯の3人がつながった、と推理する三郎。
外務次官の後工田を狙う予告状の当日、後工田は美摩子と連れ立ってオペラ館にお百の舞台を観にやってきました。警察の警護付きです。舞台の上でかぶせの歌に合わせて美しく舞うお百。クライマックスではお百は自分に拳銃を向け自殺するのですが、この日は違いました。
お百は自分の喉元に向けていた拳銃を突然客席に向けたのです。突然の事に騒然とする館内、逃げ惑う客や役者たち。止めに入ったラッパ、それをかばう太郎に向けてお百は一発撃ちこみましたがそれは空砲でした。
世古口凌:「探偵ロマンス」魅惑の踊り子は「ゼンカイジャー」のステイシーだった! 白羽の矢が立った理由は? #世古口凌 #濱田岳 #草刈正雄 #探偵ロマンス @nhk_dramas https://t.co/wxepdsWfSW
— MANTANWEB (まんたんウェブ) (@mantanweb) February 4, 2023
お百の正体を見破った三郎によって、前もって空砲と入れ替えられていたのです。ラッパも太郎も命びろいしました。三郎はお百は誰かの指示で犯行に及んだと、と読んでいました。
そして犯行に失敗したお百はライフルで狙われますが、それも想定内、お百もまた三郎によって命拾いしたのです。
探偵ロマンス第3話おせいさんとすめらぎの正体は?
A公園、バーKの外。三郎とおせいさんが二人でいると、三郎を訪ねて美摩子がきました。おせいさんと美摩子もまた10年前からの知り合いでした。懐かしいわ、といってハグするおせいさん。そのとき、美摩子はおせいさんのおしろいの匂いが気になりました。かいだことがある匂いだと。
三郎はお百こそがおせいさんの探している孫だと確信していました。真相に近づきつつある三郎は預けられていた「イルべガンの卵」と言われる指輪をおせいさんに返します。
受け取ったおせいさんは去り際に三郎の頬に手をあててキッスをし、戸惑う三郎に「やっぱりあなたは誰よりも素敵です」といい、微笑みながら立ち去りました。
困惑する三郎ですが、美摩子が「おせいさんから、どこかでかいだことのあるおしろいの香りがした」と言っていた事が気になりました。
そして場面は「赤い部屋」へ。美摩子は住良木の肩に手をかけて顔をよせ、ダンスがしたいわ、と誘いました。この時に美摩子は確信したのです、おせいさんと住良木は同じ香りがする事、二人は同一人物だと。
抱き合って踊るふたり、そして美摩子は手を住良木のポケットへ滑り込ませました。その瞬間、住良木に抑え込まれます。
わるい人だ、探し物はこれでしょう?とポケットから「イルべガンの卵」を取り出しました。三郎から返された指輪を持っていた住良木、ついに住良木とおせいさんが同一人物だという事が暴かれました。
おしろいの香りに気付いたみまこ
化けの皮がはがれた住良木
お勢さんはやっぱり住良木だった
イルベガン#探偵ロマンス pic.twitter.com/Kdh9Zbjiff
— タヌキ@考察アカ(ROMANTIQUEロマンティーク) (@1105tanuki) February 4, 2023
探偵ロマンス第3話 お百の代わりにされた初之助
一方、街で「落書き」を消す仕事をしている居候、郷田初之助(泉澤 祐希)をみかけた村山隆子(石橋静河)が落書き消しを手伝っていると3人組のならず者が登場、「消すんじゃねえよ」と郷田に殴りかかり、騒動になりました。
そこに、住良木(尾上菊之助)と美摩子(松本若菜)が通りかかり、勇敢な隆子のふるまいに目を止めます。住良木が割って入り声をかけると3人組は驚いた様子で「先生…すみません」と言って立ち去りました。住良木とならず者たちは知り合いなんですね。
美摩子は美摩子で、死んだ姉にそっくりな隆子を見て驚きます。
ちょっと見たことの無いような外光。絶品のライティング。階段の真っ赤な絨毯とステンドグラスの赤。何一つ物語世界と違和感がない#探偵ロマンス pic.twitter.com/Ao4nVKDB1S
— 連続8度 (@c_octave) February 4, 2023
二人を「赤い部屋」に招き入れ住良木は郷田の怪我の手当てをします。自分も物書きを目指しているのだけど、太郎のような才能がない、と自信のなさそうな郷田の心に住良木はうまく入り込み、「あなたの苦しみはあなたのせいではない、世界のせいです。あなたの物語が聞きたい。」と洗脳を仕掛けています。住良木との接触で郷田初之助の物語が動き出します。
#探偵ロマンス エピソード3のご視聴ありがとうございました!
エピソード3では、真実の怪盗の輪郭がくっきりと浮かんできました。
住良木さんとの接触で初之助さんの物語が動き出します…見逃した方はNHKプラスで見られます。#尾上菊之助 #泉澤祐希 #土ドラ pic.twitter.com/vVvP4uDLY1
— NHK大阪放送局 (@nhk_osaka_JOBK) February 4, 2023
R町の後工田邸を訪ねる黒マントの不審な男、門の扉を開けたのは狭間警部の部下笠森のように見えましたが?そしてA公園のバーKの三郎のもとにカードが届きます。そこに書かれていたのは「あなたの大切な相馬久代殿を頂きます」という予告状でした。慌てて飛び出る三郎、あとに続く太郎。
探偵ロマンス第3話の感想と考察
第2話で引かれた伏線、簡単には回収させてくれませんね。第3話で明確になったのは、住良木とおせいさんが同一人物で、孫の正一郎がお百だという事。それだけ。
おせいさんの決め台詞は「あなたは優しい人ね」
これは三郎にむかって再三言うのですが、第2話でA公園のバーで太郎の連れの郷田初之助に出会った時も同じ事を言いました「あなたは優しい人ね」
おせいさん(住良木)は厳つい男よりも優しい雰囲気の男が好みらしい。。。
この時すでに郷田初之助に目を付けていたんですね、第3話では「あなたの物語が聞きたい」とか言って初之助を取り込みます。
根底に流れているテーマが大正時代における(というか、現在より以前の)トランスジェンダーである事、だと思うのです。お百のケースは最初から明らかにされています。が、住良木に関してはどうでしょう?
おせいさんに変装した時、三郎に毎回かける言葉「あなたは優しい人」おせいさんが三郎を見る視線、極めつけは三郎の頬に手を当てて口づけをするシーン。
これだけ見るとおせいさんは10年前から三郎の事が好きなのだな、と思えますが、おせいさんは住良木が変装した姿、となると話は複雑になってきます。
この時代(大正8年)でも、トランスジェンダーであることは認知されていませんがそれよりも更に10年前、となるとなおさらですね。自分の性別に疑問を持っていた人たちにとっては想像つかないくらい生き辛かった時代だったでしょう。
想像できるのは、10年前から住良木は三郎の事を愛していて何とかして三郎の愛を手に入れようとしていた。結果、女性に変装して近づき恋愛関係にはならなかったにせよ、三郎の近くにずっといたのですね。
その他の疑問をランダムに連ねてみます。
*気になるのは、お百(正一郎)の両親は誰なのか?なぜ、「息子」ではなく「孫」なの?
ここにも何か意味があるのかしら?ないのかしら?
*10年前の事件の時、おせいさんは主人を亡くした、と言っていましたが亡くなった主人とはどんな人物だったのか?
*「イルべガンの巣」って何?秘密結社?
*「男装の麗人(市川実日子)」の存在と、女装していた住良木は同一人物?
などなど…。
いよいよ、最終話の第4話が配信されますが、すべて回収しきれるのか?不安になってきました。制作側はもしかしたら、シーズン2とか考えているかも???
探偵ロマンス第3話おせいさんとお百とすめらぎの関係は?あらすじと感想のまとめ
今回は、おせいさんとお百とすめらぎの関係が明らかにはなりましたが、そうなっている理由についてはわからないままです。もやもやしたままですね。「探偵ロマンス」は4話で完結、となっていますが、本当に完結するのか不安になってきました。
しかし、なかなか複雑に絡み合わされた脚本に脱帽します。ドラマ「探偵ロマンス」に原作はあるのか?や、制作・楽曲などについて知りたい方はこちらをおススメ!

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最後までお付き合いくださってありがとうございました。〈Pinoko編集局〉